教員の辞書に「定時退勤」はない

教員の辞書に「定時退勤」はない 今から約40年前、教員になった頃は、全く勤務時間という概念はなかった。朝職員の打ち合わせまでに学校に着き、帰りは先輩の先生が「帰るぞ」と言えば一緒に帰ったくらい。それから喫茶店で1時間ぐらいコーヒーを飲みなが…

職員を増やしたら教員の長時間労働は無くなるのか3

職員を増やしたら教員の長時間労働は無くなるのか3 仕事を増やすボランティア 教科を増やしたことも負担を増やしている。さらに教員のモチベーションも下げている。なぜなら、小学校では自分の体験したことのない教科を教えなければならないから。自分の場…

職員を増やしたら教員の長時間労働は無くなるのか

職員を増やしたら教員の長時間労働は無くなるのか 職員を増やしたら教員の長時間労働は無くなるのか。自分の考えはノーである。なぜなら、教員の思いとして子どものためにできることをしたいという思いが強いからである。 しかし、気持ちの上ではかなり楽に…

「子どものために」で仕事が増える。

「子どものために」で仕事が増える。 私が教員になった40年前は、ほぼ6時には学校を出ることができた。教員の仕事の本質である「教える」ということは変わっていない。ではどうして、ここまでブラックになってしまったのだろうか。一つに「子どものために」…

教職敬遠され3

教職敬遠され3 Twitterで「教師のバトン」にはどのようなコメントがあるのか見てみた。教員の過酷な勤務状況が多くの教員から発せられていた。しかし、ここまでブラックになるのは、教員の資質によるところもあるのではないだろうか。(悪い意味で言ってい…

教職敬遠され2

教職敬遠され2 「教師のバトン」というものがある。教員の良いところを伝えて、教職希望を増やそうという試みだったようだ。しかし、逆に教員のブラックな面がクローズアップされて、逆に志望者の数を減らしているという皮肉な結果になっている。 原点に立…

教職敬遠され

教職敬遠され 今日(6/25)の朝日新聞に「教職敬遠され」という記事が載っていた。教員として40年勤めてきた自分としたはいかにピント外れなことをやっているのか、全くわかっていない。例えば「一次試験を免除」しても、教職に魅力がなければ採用試験を受…

コロナ禍の中で

コロナ禍の中で コロナ禍の中でリバウンドが心配されているが、学校の状況はかなりコロナ禍以前の状態に戻ってきた。 昨年度は、着替えで3密になるということからプール指導は行われなかった。しかし、今年度は着替えを行う場所を工夫したり、入る教室や人…

教員の常識は世間の非常識

教員の常識は世間の非常識 数年前に子どもが市役所に就職した。改めて教員の仕事が世間の常識といかにずれているのか考えさせられた。よく教員の常識は世間の非常識と言われてきた。実際に職員室にいると気が付かないことが多かった。今はSNSなどの情報によ…

父の日、母の日、作品展

父の日、母の日、作品展 わたしの勤めている地区には「母の日作品展」というものがある。一企業が行っているのだが、問題は作品の募集が学校や保育園に任されていること。入学式が終わると学校にその企業から作品用の紙と参加賞が届く。 そのために一企業の…

「人間教育とスポーツ指導をごちゃ混ぜにする、日本式コーチングの罪」より

人間教育とスポーツ指導をごちゃ混ぜにする、日本式コーチングの罪 ヤフーニュースにこの記事が載っていた。(現代ビジネスより)この原因こそスポーツの力と精神論を語っている一部の人と学校における部活動に原因があると思われる。 学校における部活動の…

浅田次郎の「おもかげ」

浅田次郎の「おもかげ」 昨日(6月18日)に浅田次郎のおもかげを読み終える。この「おもかげ」の前に「メトロに乗って」を読んだ。二つの作品はどちらも地下鉄が大きな役割を占めている。 浅田次郎といえば自分にとっては「蒼穹の昴」が最初の出会いだっ…

教育再生実行会議について

教育再生実行会議について 自分は名前の長いものやカタカナで書かれたものは信用していないようにしている。この会議についても信用していない。問題は何か提言しなければいけないような気になっている所だ。その度に教員が振り回されていく。 確かに現状に…

感想を書いてはいけない「読書感想文」(選ぶ立場から)

感想を書いてはいけない「読書感想文」(選ぶ立場から) 先日職員会議が行われた。議題の中心は夏休みの行事だった。その中に「読書感想文」の項目があった。あと夏休みまで1ヶ月。せっかく楽しい夏休みでも宿題のことを考えると憂鬱になる保護者も多いので…

コロナによる体力低下

コロナによる体力低下 6月12日のYahoo!ニュースに「兵庫の小中高4割「コロナで健康に影響」 肥満や視力低下」という記事があった。私の勤めている小学校でも同じようなことが言える。どのような影響があったのかそのことについてお伝えしていきたい。 コ…

法律だけなら誰でもできる

法律だけなら誰でもできる 6月11日に参議院本会議で医療的ケア児支援法が全会一致で成立したとのこと。障害を持った児童に対する法案については、誰も反対できないような雰囲気がある。国・自治体の支援「責務」が明文化されたということだが、ただでさえ…

批判だけなら誰でもできる

批判だけなら誰でもできる 私の中で「教育評論家」ほど当てにならない人種はいないと考えている。特別な資格がいるわけではない。教員の勤務時間、学習内容、子供、保護者どれをとっても問題がないわけがない。それを声高に学校が悪い。教員が悪いなどと批判…

何も解決しない「わいせつ教員対策法」

何も解決しない「わいせつ教員対策法」 まず、わいせつ教員を絶対に教壇に立たせてはいけない。この思いを強くもっている。一部の教員によるわいせつ行為により多くの教員、特に、男性教員がどれだけ肩身の狭い思いをしているのか考えてほしい。 しかし、教…

今週のバレットジャーナル(6月第1週 5月31日から6月6日)

今週のバレットジャーナル(6月第1週 5月31日から6月6日) 今週のバレットジャーナルの続き。 ノートに書いたことは、授業で用意したいもの。特に日本語教室で使う漢字カードを作らなければならない。それに合わせてダイソーのケントペーパー(ハガキ…

今週のバレットジャーナル(6月第1週)

今週のバレットジャーナル(6月第1週) 6月に合わせてバレットジャーナルに挑戦している。この1週間の様子を記録していきたい。しかし、ブログで今週1週間のことをまとめるなら、ノートに記録する意味がないようにも思えてくる。 日記やブログと紙のバ…

今日(6月3日)のバレットジャーナル

今日(6月3日)のバレットジャーナル 何を書こう 退職後の勤務日は月〜水。今日木曜日は勤務がないために、原則1日家にいる。午前中にはウォーキングで近くのショッピングモールまで出かける。今日も買うものはなかったが気分転換にはなった。B6のノート…

バレットジャーナル再出発

バレットジャーナル再出発 バレットジャーナルの再構築に向けて、次のような点を変更した。 B6に変更 ノートを一回り小さい無印のB6ノートに変更する。退職前には教室に置いておくこともできたので、A5でもよかった。しかし現状では持って歩く必要がある。気…

2度目のバレットジャーナル

2度目のバレットジャーナル 退職してから バレットジャーナルに挑戦しようと思ったのは2度目。一度目の挫折の原因について考えてみたい。 1度目の敗因はA5のノートを使ったこと。 大きさは思っていた以上に大きな影響があった。A5のノートでは自分の場合少…

バレットジャーナル事始め

バレットジャーナル事始め いろいろなノートの使い方がネットやYouTubeに出ている。それらを見ていると、自分にもできるのではないかと、ムズムズしてくる。 最初に出会った手帳はシステムだった。当時大学生だったが、システム手帳が欲しくなりファイロファ…

「『みんなと違う子だから発達障害』という考え方はなぜ危険なのか」という考えはなぜ危険なのか4

「『みんなと違う子だから発達障害』という考え方はなぜ危険なのか」という考えはなぜ危険なのか4 今回も実際に担任した子供のことについて書こうと思う。しかし、かなりフェイクを含むことを先に断っておく。 絵を描こうとしないB君 B君も1年生の時に担任…

「『みんなと違う子だから発達障害』という考え方はなぜ危険なのか」という考えはなぜ危険なのか3

「『みんなと違う子だから発達障害』という考え方はなぜ危険なのか」という考えはなぜ危険なのか3 今日は実際に担任した子供のことについて書こうと思う。しかし、かなりフェイクを含むことを先に断っておく。 保護者との捉え方が違っていたAくんについてお…

「『みんなと違う子だから発達障害』という考え方はなぜ危険なのか」という考えはなぜ危険なのか2

「『みんなと違う子だから発達障害』という考え方はなぜ危険なのか」という考えはなぜ危険なのか2 学校教育の目標 先回のブログに続いて、学校での限界について話をしていきたい。今日の新聞に全国学力調査の問題が出ていた。このような形で調査が行われる…

「『みんなと違う子だから発達障害』という考え方はなぜ危険なのか」という考えはなぜ危険なのか

「『みんなと違う子だから発達障害』という考え方はなぜ危険なのか」という考えはなぜ危険なのか 東京大学のる中邑賢龍教授が「みんなと違う子だから治療する、という考え方は危険すぎる」と警告する理由とは? ヤフーニュースに載っていたので教員の立場から…

教員免許について

教員免許について コロナのワクチンの打ち手が足りないと言うことで、出産などで退職した看護師の方が再度訓練を受けていると言う記事があった。看護師の場合、ブランクがあっても看護師として復帰することができるようである。 教員も同じように常に人手不…

リライト教材を作る

リライト教材を作る リライト教材とは 日本語教室でリライト教材を使って授業を行っている。リライト教材とはリライト教材とは、そもそもは外国人の子供たちに対して、教科書本文を子供の日本語力に対応させて書き換えた教材です。 例えば5年生で学習する「…