教育再生実行会議について

教育再生実行会議について

 自分は名前の長いものやカタカナで書かれたものは信用していないようにしている。この会議についても信用していない。問題は何か提言しなければいけないような気になっている所だ。その度に教員が振り回されていく。

 確かに現状に合わせて教育のあり方を見直していくことは必要だろう。さらにカタカナを羅列しただけの「アクティブラーニング」しかし、子供一人一人が積極的に取り組むことができるような授業を目指していたわけだから、内容的には大きな路線の変更はない。「カリキュラムマネージメント」についても、今まで教科を関連づけて授業を行うようなことは以前から行ってきた。

 さらに、問題なのは「アクティブラーニング」でなければ研究ではないといった雰囲気になる。新しいものに飛びつくことはいいかもしれないが、今までの積み上げを否定することにもつながってしまう。

不易と流行

 教職について「不易と流行」と言う言葉をよく聞かされた。しかし、本来は長年培われてきた不易の上に流行が乗っていることが大切なのではないだろうか。

 しかし、新しい提言があればそのことについて本も売れるし、現職教育用にまとめて購入する場合もある。また、教育関係の本は需要が少ないためか高い。ちょっとした本で二千円を超えることが多い。しかし、その本は結局忙しさのためにほとんど読むこともなくお蔵入りしてしまうことだろう。また、読んだところで、今回の授業に関係があるところだけ読む事になる。二千円の本だったら、使えるのはその5%程度百円ぐらいの量しかない。

 

通知表の変化

 通知表に書かなければいけないことも増えた。特に問題だと思うのは道徳の評価をしなければいけないこと。他教科のようにABCで評価するわけではないが、子供の道徳性を評価できるほど自分の道徳性は高いと思えない。

外国語(英語)の評価について、英語の授業しか受けていないと言う子供はいないのではないだろうか。