職員を増やしたら教員の長時間労働は無くなるのか

職員を増やしたら教員の長時間労働は無くなるのか

 

 職員を増やしたら教員の長時間労働は無くなるのか。自分の考えはノーである。なぜなら、教員の思いとして子どものためにできることをしたいという思いが強いからである。

しかし、気持ちの上ではかなり楽になる。今までやろうと思ってできなかったことを子供のためにできるようになること。

 例えば、時間があれば、ノートに朱を入れることや作文を丁寧に見たりすることができる。

 

教育アシスタントは増えたが

 教育アシスタントが増え、支援が必要な子供の対応などできるようになった。しかし勤務している学校の状況は十分に教員の仕事量を減らしているとは言えない。いつも教室から出て行ってしまう子供の後をアシスタントの先生が付いている。事故などの心配はしなくても良いが全体的な仕事の量は減らない。

 

仕事を増やす教員

 私が教員になった40年前には、学級通信を出すということはなかった。1ヶ月に1度学年で月の予定など書いて出せばよかった。それがいつの間にか学級通信を出す教員が増えてしまった。内容的には、それほど必要だとは思わないが、出している方が保護者の受けが良い。

 これでもレイアウトを考え、何を書くのか決め、記事を書く。必要なイラストをネットで探し入れる。それを印刷すれば2時間ほどかかってしまう。

 

子供と遊ぶのはいい先生?

 また、放課になると子供と遊ぶ教員も特に若い教員で多い。一緒に遊ぶことを勧める校長や教頭も多い。それで汗だくになって職員室に戻ってくる。確かに子供は喜ぶとは思うが、次の授業の準備は違う時間にやらなければならない。また、一度やってしまうと子供からのリクエストが無くならない。

 

学校のスタッフはかなり多くなった。職員室の机が足りなくなるくらいである。しかし、スタッフが増えたからといって教員のブラック化は無くならないと思っている。教員でなければできないことに特化すること。問題は勤務時間だけの問題ではない。今までなんでも教員が行うという感覚を見直すことが必要ではないだろうか。