教職敬遠され3

教職敬遠され3

 

 Twitterで「教師のバトン」にはどのようなコメントがあるのか見てみた。教員の過酷な勤務状況が多くの教員から発せられていた。しかし、ここまでブラックになるのは、教員の資質によるところもあるのではないだろうか。(悪い意味で言っているのではない)

 教員になるような人は、子供の頃は児童会の役員や学級代表になり、いろいろなことに真面目に取り組んできた人だと思う。ある意味成果よりも過程(頑張り)を大切に思ってきたのではないだろうか。

 

みんなが帰らないと自分も帰れない

 学年主任が帰らなければ自分も帰ることができない。本来なら効率的に仕事を片付けて早く帰りたいと思っているのだが、他の教員が残って仕事をしていると帰ることができない。また保護者からの要望にはNoと言わない。中学校に勤めていたときには7月の大会前になると、教員の方から校長にお願いして職員会議を6時からにしてもらうこともあった。今から考えれば全くおかしな話である。

 

どこまでが学校の守備範囲?

 小学校に勤めていたとき、学校に用事があり日曜日の午後5時に電話したことがある。誰もいないだろうと思って電話したのに、教員の一人が電話に出てくれた。出てくれたことよりも大丈夫なのかと言う思いになった。

 また、日曜日に家で休んでいると「子供が万引きしたので学校に来て欲しい」と言う連絡が入った。店の方も保護者に電話をする前に学校に連絡してくることが多い。本来なら学校ではなく保護者か警察に連絡するのが筋だとは思うのだが。

 学校に行き、学年で対応を検討する。家庭への連絡だけでなく、生徒指導の教員、教頭、校長に連絡を入れたりする。そして万引きのあった店舗に行き、話を聞き子供を引き取ってくる。さらに、一緒に万引きをした子供がいるとなれば、日曜日の午後でもその子供たちを学校に呼び、指導を行う。

 保護者が子供と一緒になって、万引きをした店に行って謝ってくれると、その子は2度と万引きなどしないと思いながら家に帰る。時には9時過ぎることも。(当然無給)そして月曜日には普通に勤務が始まる。

 

 このような対応に対して、何も考えていなかった。そういった教員が残っているのだからブラック化は無くならないのだろう。