特別な支援が必要な子供について
特別な支援が必要な子供について
今まで普通学級の担任として、また5年ほどは特別支援学級の担任として様々な子供と関わってきた。その間支援教育もかなり変わってきた。特に発達障害については、家庭での育て方や周りの子供からの影響などに原因を求めてしまった。今から考えると、もっと発達障害についての理解をすべきであったと考える。
子供をラベリングしない
よく「あの子は自閉症だから」「多動だから仕方がない」など教員の会話から聞くことができる。しかし、教員がラベリングすることには問題がある。(医療機関がラベリングするのは当然のことだと思う)理由としては学校ではその子の特性に合わせて教育を行うのであり、自閉症だからと言って決まった方法があるわけではない。
子供をよく見る
ラベリングすると、それだけで子供を見なくなってしまう危険がある。実際の学校生活の中で子供が困っている事は何なのか。そのために教員が支援できる事は何なのか、考えるべきである。
その子の特性に合った指導方法・教材
特別支援学級は大きく分けて知的な支援が必要な子供と情緒面での支援が必要な子供がいる。支援学級にはどちらの支援も必要な子供もいる。同じ教室、同じ教材で学習していても付けたい力は違っている。将来を見通して、どのような力をつけることが必要なのか考える必要がある。無理をして九九を何度も練習させるよりも、電卓を与えて計算させることもある。お釣りの計算も今ならキャッシュレス。お金を持たせなくてもプリペイドカードで買い物もできる。
サポートブック
特別支援学級に入ってくる子供は入学前から教員との話し合いがもたれているだろう。しかし、普通学級に入る子供は担任がその子のことを理解するまでに時間がかかってしまう。
ぜひその子のサポートブックを作っていただきたい。その子についての情報を1冊のノートにまとめるのである。例えばどのような時にパニックになるのか、パニックになった時にどのように対応すれば良いのかなど。
次回からは実際に担任してきた子供のことについて話をしていきたい。(プライバシー保護のため多少のフェイクを含むことをお許しいただきたい)