支援の必要な子について 6年後の姿を思い浮かべて

支援の必要な子について 6年後の姿を思い浮かべて

 

宿泊研修に向けて

 特別支援学級に入学してくる子供もたくさんいます。教室や校内で過ごすだけなら大きな問題はないのですが、高学年になると5年生の野外学習、6年生には修学旅行などの宿泊を伴った活動があります。普通の小学校を選択したのは、お子さんに他の子供と同じような体験をさせたいという思いが強いと思います。しかし、保護者の目の届かないところで1日過ごすことになります。担任からは「どうされますか?」と聞かれます。「行くことができるだろうか」「他の子に迷惑かけないだろうか」など不安になってきます。

   あるお子さんのお母さんと話をしたことがあります。その子はかなり障害の重いお子さんでした。そのお母さんは「野外学習に行く」という目標を立て、1年生から取り組んできました。

「着替えを袋から出して着る」ことや「一人で寝る」こと。「お母さんの実家に泊まりに行くこと」「スーパー銭湯に行ってお風呂に入ること」最後には事前にキャンプにも行かれたそうです。宿泊研修に向けて少しずつできることを増やしていったそうです。

   私も特別支援学級の担任をしていた時に、4年生の保護者の方と野外学習の様子を見に行ったことがあります。一つはどのようなことをするのか、どのような場所で寝るのかイメージを持ってもらうためです。しかし、野外学習にいくためにどのような力を付けたらよいか考えてほしいと思ったからです。

   支援学級の担任とよく相談して、今後どうしたらよいか計画を立ててみてください。慌てる必要はありませんが、すぐに大きくなってしまいます。

 

    ここに書いたことは、特別支援学級の子供だけの問題ではないと思います。どのような子供にそだってほしいのか、そのために今何をしたらよいのか考え行動することが必要だと思います。