特別支援教育の授業

特別支援教育の授業

 特別支援教育で1番の問題は、適切な授業資料を見つけることができないと言うことである。

授業公開をしなければならないのに、どのような授業をしたら良いか分からない。さらにネットや書籍で実践例を見つけても子供や学級の特性が違っているので、すぐには実践することができない。(教育関係の書籍は高いが、とにかく特別支援関係になると余計に高くなる。そのうち使うことができるのは数ページなのに)

 2番目の問題は、子供の特性や能力の差が大きいいと言うことである。

私が担任していたのは自閉症など情緒面で配慮の必要なクラス。学習面では該当学年と同じ教材を使っている子もいるし、言葉を発することができない子もいる。そう言った子供が一緒の授業をするわけである。(大半の授業はその子の特性に合わせて個別指導が多い)特別支援の子供たちは、面白ければ熱心に取り組む。しかし、面白くなければ見向きもしない。(それだけでなく、教室から逃げ出したり大きな声で「やりたくない」と言ったりするのも想定内)逆に子供たちが興味をもってくれた時には、思わずガッツポーズ。

3番目に一人一人の特性に合わせなければならないと言うことである。

 研究発表会の指導案は10月に行うなら夏休み中にはほぼ完成していなければならない。普通学級の場合は教科書もあり、10月ごろにはどの単元をやっているのか想像がつく。しかし支援学級の場合には、いくら予想しても子供たちが興味をもってくれなければ何もできない。 

指導案については、「予想される活動」を人数分に分けて、一人一人がどのような活動をするのか、一人一人に合った支援を個別に考えなければならない。当然A4ではなくA3の紙に指導案を作っていく。

 これだけ考えても直前に修正指導案を作る前提で準備を進めていく。さらに授業では子供を見て臨機応変に進めていく。

 

閑話休題

ある特別支援学級の先生に「10個の手立てのうち1つでもうまくいくといいですね」と言うと「そんなに高確率で授業ができるなんてすごいね」と言われてしまった。顔から火が出そうになった。

いくつもの方法を試してみること。昨年うまく行ったから今年もうまくいくとは限らないこと。