なんのための部活

なんのための部活

部活動の意義って?

部活動の意義はどこにあるのか。平成30年にだされたスポーツ庁の「運動部活動に関する総合的なガイドライン」によると、前文には「学校教育の一環」「教育的意義が大きい」などと書かれている。休日にも学校に呼び、練習をさせることに、教育的な意義があるのだろうか。

 

練習時間と勤務時間

「また平日の活動時間は長くても2時間程度、学校の休業日は3時間程度とし」

ここで問題となるのは、教育の一環と言いながら教員の勤務時間についての理解が全くなされていないこと。ある中学校の日課票をみれば、部活動の開始が16時10分からになっている。それに2時間部活動を行えば18時10分になってしまう。休日の部活動を認めていること。しかし、練習試合に行くことをかんがえれば3時間では終わらないし、大会になれば丸1日かかってしまう。

 

勝つための部活ではない。

 部活の意義から考えたとき、第1の目的は「勝つことではない」。しかし、本当にそうだろうか。運動の技能を高め、より良い人間関係を築くなら休日の練習の必要性はどこにあるのか。

 

教員なら安くできる。休日3時間で2700円

たまたま青森県の部活指導の手当てをみたら3時間で2700円とのこと。時給900円。本来なら時間外手当が必要なのに、その時間数換算は行われていない。

 

教員の善意で成り立っている

「子供のため」という言葉のために、教員が子供に関わって何でもするということが日本の文化のようである。学校の役割分担では部活が明確に位置づけられているのに、手当など考えるときには「教員の善意」つまり好きな教員が勝手にやっているという位置づけなのだろうか

新型コロナのために部活動が短縮されたり、大会が見直されたりするようになった。今まで当然だと思っていたことが、コロナによって立ち止まって考える機会を与えてくれたように思う。部活についてももう一度原点に戻って考える必要があるのではないだろうか。