教員の恋愛観

教員の恋愛観

 

どこの学校の教員?

 職員室でこの頃聞かなくなったことの一つに「教員同士の結婚」がある。私たちの頃には「結婚する」と言うと「どこの学校の人」と聞かれたものである。特に60才以上の教員の場合教員同士の「恋愛結婚」「お見合い結婚」が多い。そのために、結婚が決まると「相手はどこの学校?」と聞くことが多かった。

 まず同じ学校でもゆっくり話す時間がない。平日は忙しいし、小学校は女性教員の多い職場である。男性教員からすれば、モーションをかけることも可能だとは思うのだが。女性教員からすれば、いつも姿を見ている分ときめきが感じられない。自分には娘が二人いるが、教員をしていない。教員を結婚相手として選ぶこともないだろう。

 自分の妻も教員をやっていた。妻が新任の時から教え方や困っていることの相談相手になっていた。また、逆に教材を作る手助けをしてもらったこともある。仕事が終わってから食事に行くこともあった。まず二人で話をする時間もあった。ただ仕事が辛くなり寿退社という道を選んだのだが。

 

時間が取れない

 互いに仕事に対して認め合っていたところもあった。しかし、現在の教員の人たちを見ていると愚痴が出てしまうのだろう。それ以上に勤務が終わってからゆっくり話をする時間もないようだ。日曜日もどちらかが学校で仕事。学期末になれば二人とも忙しくなる。

 

明日から夏休みだが。

 明日から夏休み。本来なら一息つくことができるはず。もちろん子どもが来ない、相手をしなくて済むということはある。しかし、これから不登校の子供の家庭に宿題と通知表を持って行ったり、給食費などの未納がある家庭に支払ってもらえるように連絡したりと、今までとは違う対応をしなければならない。