ICT(Information and Communication Technology)教育の問題点
ICT(Information and Communication Technology)教育の問題点
ICTをネットで検索すると、最初のページはほとんどが企業のPRページ。結局は子供のことよりも企業の利益が優先されているようにしか思えない。次から検証していく。
ノートに書かなくてよい
ノートに書かなくても、文字入力できるようになれば効率的に表現できるというものであった。その教員によると低学年でもローマ字入力ができるようになるということだった。しかし、1年生ではローマ字入力以前に身に付けなければならないことがあるように思う。パソコンを使った文字入力の問題点が解決されていない。
例えば誤字の問題である。パソコンで作成した文章を見ると、同じ音でも間違えた漢字を使っている場合が時々見られる。普通に書いていればまず間違えるようなことはないのだが。
さらに漢字を書く力が身に付かない。カメラを使うことで板書された内容をノートに写す必要がなくなる。写真を見直せば学習した内容が分かる。しかし、それで漢字を書くことができるようになるだろうか。黒板の字を写すことで漢字を使うようになり、漢字の使い方や漢字の書き方を学習する。PCを使うことで字を忘れてしまったという人が私も含めて多いのでは。
今までと違う授業ができる
確かに新たなデバイスを使えば、今までとは違う授業ができる。しかし、どのような授業が良いのか、まだ結論が出ていない。PCを使うための授業ではなく、どのような力を身に付けさせたいのか、そのために何を使えば良いのか。特に理科では安易にネット情報に頼り実際に自然を見ていないということのないようにしたい。
五感を大切にした自然との触れ合いを大切にしてほしい。
現状のICT教育の現状を見ていると、企業の金儲けのために学校が振り回されているように感じられてならない。児童数600名の小学校ではタブレットが600台必要になる。3万円のタブレットでも600台となれば1800万円。この規模の学校が6校集まれば一億を超える。
それだけのお金があれば、子供の貧困の解消、教員の増員などもっと有効に使うことができるのではないだろうか