学校にiPadがやってきた2

学校にiPadがやってきた2

 

 学校にiPadが導入されて1ヶ月ほど経った。今までの探検バックの代わりにiPadを持って出かける姿を見るようになった。しかし、現状はどうだろうか。学習の効率化、教員の負担軽減につながっているだろうか。

 

大人3人で

妻の勤めている小学校でのお話。3年生の子供にiPadの使い方を教えたと言うことだった。その時には子供35人に対して、担任、補助、特別支援の担任の3人で指導したと言うことだった。それでもWi-Fiが繋がらないと言うことだけで終わってしまったようである。

他の学年の教員からは、タブレットの学習をする時には手伝って欲しいと言われたらしい。

 

教員を追い込む「教員の腕の見せ所」と言う言葉

 学校は教員が一人で授業を考え、実施している。言い換えればすべての場面が「教員の腕の見せどころ」なのである。授業だけでなく、生活指導、部活動すべてが腕の見せどころ。逆に「腕の見せどころ」でない場面というのはどのような場面なのか。

 さらに、その「腕の見せどころ」というならば、教える教員によって使い方に差が出ることが十分に考えられる。もちろん学力調査に使うと言えば、多くの教員は直前になってタブレットを使った授業や同じような問題を出して少しでもいい点数になるように頑張るだろう。慣れないタブレットを使って四苦八苦の授業。これではますますブラックになってしまう。しかし、教員の技能によって学力テストに差が出てしまっていいのだろうか。

 

 タブレットを使うことが目的ではないはず。できれば図書館司書のように専属でタブレットについて授業や整備を行う教員が必要ではないだろうか。

 

 タブレットが学校に入ったことは歓迎している。しかし何にためにタブレットを学校に入れたのかもう一度確認する必要がある。