宿題について

宿題について

 原則宿題を出すのは好きではない。しかし、出さないと保護者からのバッシングがあるので仕方なく出している。中には宿題で出さなければならないこともある。社会科の授業では「買い物調べ」生活科で子供の頃のことを聞いてくる活動などは家庭での活動が必要になる。それよりも日記を書かせる方がよほど良い。

それ以外の活動は、漢字ドリルや計算練習など学習の定着を狙ったものがほとんどである。それ最悪なのは、宿題は出すがその答え合わせは解答を渡して丸付けをさせる場合である。下位の子供は答えを丸写しして宿題をやったことにする。これは学習ではなく作業でしかない。

漢字ドリルについても同様。同じ感じを何度も書かせる宿題がある。これで漢字を使うことができるようになるのだろうか。私の場合は漢字ドリルに書かれている文を見て漢字ノートに丁寧に書かせていた。一字でも違っていればもう一度0から書き直す。もちろん下敷きを使っていないのもバツ。最初はバツだけ付けて返す。大抵の子供はこれで見違えに気付いて合格することができる。男子の中ではこれでも間違える。3度目は呼び出して一緒に書く練習をして合格させる。漢字が得意な子供は1回で合格することができるし、不得意な子供は指導することもできる。学習習慣ができていない子供は1日位ページなので机の向かうこともできる。

問題なのはいろいろな子供がいるのに同じ宿題を出すことである。真面目な子ほど宿題をきちんとやろうとする。中には10時近くまで塾や習い事をしてそれから宿題をやっている子供もいる。それぞれ子供の将来の夢は違っている。

本来なら保護者が家庭での生活について責任を持つことだと思う。勉強しない子供に、「宿題だからやりなさい」と言って机に向かわせるのは簡単である。そして机に向かっていれば保護者は安心する。しかし、それで自主性が伸びるだろうか。せめて子供の様子を見て、どのようなことを取り組ませたら良いのか考えることのできる保護者になってほしい。