お手伝いの効用-賢い子供にするために-

お手伝いの効用-賢い子供にするために-

 賢い子供を育てるために、塾や家庭教師に頼らないで保護者にできることを考えてみましょう。大事なことは子供たちが知恵を働かせる場面としてのお手伝いということです。

 お手伝いをさせるのは簡単ではないのです。本来子供はお手伝い好きなのです。しかし、なぜ、やろうとしないのでしょうか。子どもがせっかく頑張ったお手伝いなのに、保護者の方が文句を言ったり、やり直したりしていないでしょうか。お手伝いできたことをきちんとほめているでしょうか。何のためにお手伝いさせるのでしょうか。お手伝いを通して考える力を育てること大切です。保護者の方が「楽をしたいからお手伝いさせるのであれば、こどもだって楽をしたいはずです」か、考えているでしょうか。

 お手伝いは、その子なりに工夫しています。ほめてもらえるために一生懸命に頑張っています。

 

1結果に文句を言わない。

子どものお手伝いは、大人がやるよりも「時間がかかる」「片づけができていない」「上手にできない」などの問題があります。しかし、目の前でやり直したり、もっと上手にできるように注意したりすれば一度にやる気がなくなってしまいます。最初は保護者の方が見本を見せたり、一緒にやったりすることが必要です。

 

2お礼はハグ

 お手伝いのお礼はお金では買えないものがいいと思います。中には金銭教育の一環として労働に対する対価としてお金や品物を与えているという家庭もあります。どちらが正解ということは言えないのですが、お金をくれなければやらないというにもどうかと思います。

 

3工夫する余地を残す

 食器を洗ったら、乾かす所まで子供にやらせましょう。食器を乾かすのに並べたり、順番に食器戸棚にしまったりと、子どもの工夫を生かすことができる場を作ってみてください。

 

 お手伝いは素晴らしい作文の種になります。家族の働きを知ることができます。社会とつながることができます。自由研究のきっかけになることも。庭の花に水をやれば、季節の変化に気が付きます。