放課後デイについて2

放課後デイについて2

 放課後デイについて、昨日に続いて書いていきたい。

雨後の筍のように、ここ数年でいろいろなデイができてきた。前々から障害者向けの施設を経営していたところもあれば、新しく異業種から参入してきたところもある。中には、複数の教室があり、それぞれの教室で療育(療育とは障害のある子どもの発達を促し、自立して生活できるように援助すること)だけでなく英会話やリトミックなどを行ってくれるところもある。そのため子供によっては同じ業者でも曜日によっていくところが違っているので、迎えにきた人に確認が必要だった。また、障害が重い子供を対象にしたところもあり、その子の特性に合わせて選ぶことができるようになった。

逆に営利のためにデイが経営されているところもある。「急成長を続けている市場と言われ数年が経ちますが・・・まだ増えていくでしょう」と新規参入を促すようなホームページもある。確かに子供の数は減っても支援が必要な子供は増えている。このようなデイでは十分な支援を受けることができないように思う。また保護者も障害のある子供を預かってもらっていると言うことで、あまり強い意見も言うことができない。

担任した子供の中には障害のとても重い子供だったが、2つのデイを掛け持ちすることで、毎日学校が終わるとデイに通っていた子供もいた。6時ごろに帰ってくるまで子供のことを忘れて仕事をすることができる。当然家でのんびりすることができないので子供のストレスは大きい。保護者の方もデイに預けて息を抜くことができると言うことだろうか。

また、支援学級ではお迎えに来た保護者に学校での様子を話す。連絡帳に書くほどのことではないが子供のちょっとした頑張りなどお話しする。しかし、デイの方には余程大きな変化がなければ話さない。学校とデイとの情報の共有も進んでいない。

また、利用者からはおやつ代ぐらいしか集めないのに、求人情報での賃金は仕事の内容からすれば高額になっている。かなり補助金が出ていることになる。教室に迎えにきていた人も高年齢の方が何人かいた。私もインデーズ定年退職後の再就職で放課後デイを考えたことがある。特別支援学級で担任している経験が活かせるかと思ったからだ。

ぜひどこのデイがいいのか考える上で良い方法がある。デイのホームページはまず参考にされると思う。それに合わせて、Indeedなどでそのデイがどのような求人を出しているのか見てみると良い。求人情報を見てみると、どのような人がそのデイで働いているのか見えてくる。しかし、このような人たちに子供たちの特性が理解できるのか疑問である。