子供への対応ができない教師について

子供への対応ができない教師について

 

 子どもへの対応がきちんとできない教師が残念ながら増えてきてしまっている。その理由の一つとして、保護者との関係から見ていきたい。根底には保護者の幼児化があると思っている。まともな親ならそのようなことをするわけがないとそれで終わるのだが。

 「先生に厳しく怒られた。もう学校へ行きたくない」と子どもが言ってきたらどうするだろう。昔なら、ほとんどの親が話半分で聞き、なぜ怒られたのか、どこがいけなかったのか話して聞かせるはずである。しかし、現在では子供の味方をする保護者が多くなってしまった。自分の子供のしてきたことを棚に上げて、学校に文句を言ってくる親もいる。親は正しいことをしていると思っているのでどうしようもない。

 そうした場合、教員はさじを投げてしまう。いくら熱意のある教員でも保護者の理解がなければ立ち行かなくなってしまう。そして。そうした場合一番影響を受けるのは子供だろう。子どもの頃に十分なしつけがなされず、善悪の判断ができないまま大人になってしまう心配もある。このような状態で教員を目指そうとする若者が出てくるわけがない。一部の保護者のために、教員の質がますます低下していってしまう。

 また、4月に初めて教壇に立つ先生ももうすぐ定年を迎えそうな先生も、子どもの前では同じ担任である。このような職場が他にあるだろうか。昔はそれでもなんとかなったのだが。

 

閑話休題

「うれしい」と「たのしい」の使い分けについて考えたことがあるだろうか。日本人の大人なら普通に使い分けている。日本語がきちんと理解できる人なら、文法的に説明することも可能だろう。現在日本語教室の担任をしているが、実際には使い方を実際に見せることぐらいしかできない。何かうまく理解してもらう方法を探していきたい。