日記指導について

日記指導について

 

 自分の中では学級経営の中心として日記指導を考えている。(1年生以外)

 残念ながら、勤めている小学校で日記を書かせていると言う話を聞かない。一日声をかけられなかった子供や目立たない子との交流の場になるのにどうして行わないのだろう。確かに、「忙しく日記指導などする暇はない」という声は聞こえてくる。しかし、日記指導をしておくと役に立つことが多い。

40人学級なら40分。できればノートを一人2冊用意する。普通のノートを上下2冊に切って使うのも一つの方法。朝子供が日記を出した時に、担任から日記を返す。そうすれば子供は毎日日記を書くことができる。担任は子供が帰ってからでも日記にコメントを入れることができる。子供に返した時に、日記をそーっと開いて、ニコニコしている子供の顔を見れば日記指導をしてよかったと思うはず。

日記指導で心がけていたこと

・誤字脱字、字の下手なことについては、指導しない。

 せっかく書いてきてくれた日記。国語の作文ではないので書かれている内容以外指導しないようにする。漢字や言葉の使い方については、別に指導をする。

・できるだけ共感する。

 「そんなんだ」「頑張ったんだね」などの言葉を使う。本来なら指導すべき内容についても、日記に書いた時点で本人は分かっているはず。

・家庭の問題については、断定的なことを書かない。

 家庭の問題には口を挟まない。

・書くことを強制しない。

 書いてきてくれた子供を褒める。日頃書かない子が1行でも書いてきたら褒める。書いていないからといって指導はしない。ますます書かなくなる。

・学級通信に載せない。

 運動会や学芸会の練習では、日記に家でも頑張っていることが書かれてくるかもしれないが、個人が特定されるような載せ方はしない。

 

 

 この日記指導を続けるには、学級通信などで「毎日日記を書くことを宿題にする」と宣言するとよい。また、子供が毎日日記を書いていれば、保護者から「今年の先生は熱心」と言う信頼も得られるだろう。