連絡帳の使い方

連絡帳で書く機会を増やす

 

 学校で毎日必ず書くものに連絡帳があります。ただ連絡するためのツールになっていないでしょうか?ときどき教室の前を通ると、今何を勉強しているのだろうと、連絡黒板を見るようにしています。しかしいくつかの教室では教科は教科名の書かれたプレートが貼られ、学習内容のところには「教科書、ノート、ドリル」などの字が書かれているだけ。これでは明日何を勉強するのか分からないのです。

 担任の先生にとっては、毎日書き直さなくてもいいし、書くことも困りません。特に「朝学校に来たら連絡帳を書く」ことにしている学級では楽です。しかし本当にそれでいいのでしょうか?また、連絡黒板が隅にあり、一部の子にとって見にくいということはないでしょうか。全員がきちんと書いているでしょうか。

 1年間で約200回連絡帳を書きます。有効利用を考えたらどうでしょうか。

 わたしは、時間をとって連絡帳を書かせるようにしました。学習する単元名を書くだけでも漢字を練習することになります。また一斉に書くので書いていない子はすぐに分かります。習字道具のように絶対忘れてほしくない物は改めて強く言うこともありました。更に聞く力を育てるために、黒板には書かずに話して書かせたこともあります。

 連絡帳一つとっても学習教材として有効に使うことができます。