コロナ禍のマイナスとプラス1

コロナ禍で学校も大きく影響を受けた。ここではコロナ禍によって学校が受けたプラスとマイナスについて言及してみたい。

 

 3月から5月に掛けての3ヶ月間、子供たちは自宅待機となった。また今でも学校行事に影響があった。このことについてマイナス面から述べてみたい。

 

1 高学年が育たない

 コロナ禍で学校行事の多くが形を変えた。

 3蜜を避けるために運動会や学芸会では出演する学年のみが会場へ行き、他の学年は教室でいつも通りの学習をするというもの。今までなら高学年の子供たちが会場準備など役割分担されて運営を手伝った。責任ある係活動をしていくことで指導の場でもあり、自己肯定感を高めることにもつながった。しかし、今年は高学年の活躍する画面もない。特に5年生が6年生の動きを見ることができなかったというのは、来年に向けて大きな課題となる。

 

 行事ができない。

 例年近辺の小学校では1学期に5年自然学習、2学期に6年の修学旅行を行っている。どちらも宿泊を伴っている。計画作りや班での活動をなど考える良い機会にもなっている。例年ならそのような子供たちが楽しみにしている行事を通してリーダー養成やきまりを守ること、学級の団結などの指導を行ってきた。しかし、今年はそれができない。大幅に遅らせたり、宿泊をせず日帰りで行ったりしている学校も多いのではないだろうか。

 

2 学力の格差

 家庭環境(意識)の差が学力形成の差に

 3月から5月にかけて自宅待機の間、子供たちは何をやっていただろうか。小学校では宿題を出していた。しかし、出された宿題は昨年度まで学習した計算や漢字が中心となる。本来なら新しい知識を得ることが必要なのにそれができない。問題なのは、その間子供たちの行動に差が出てしまったこと。wi-fi環境が整っていれば、ネットから教材を引き出して視聴することもできる。また学習塾へ行けば本来学校で学習すべき内容を学習できただろう。逆にそれができなければ、「漢字を何度も書く」「計算問題を何回もやる」これは学習ではなく作業でしかない。

 

このように学校教育にも大きな禍根を残したコロナであるが、マイナス面ばかりではない。

 

次回はコロナ禍のプラス面についてお伝えしたい。