コロナのプラスとマイナス

今回はプラスの面について考察してみたい。

 

 今回はプラスの面について考察してみたい。

 

行事の精選

 初めて小学校に赴任したときに感じたことは、「行事と行事の間に授業を行っている」ということだった。落ち着いて授業をする暇などなかった。近年行事の精選が行われるようになった。しかし、思ったようには進まなかった。

 例えば写生大会など、絵を描くことが得意ではなかった自分にとっては苦痛でしかなかった。真っ先になくなって欲しい行事だった。しかし、美術の先生に言わせると「1年に1回ぐらいは時間をかけて作品に取り組むことは必要である」とのこと。さらに行事に教育委員会などから予算がついている場合は、まずなくならない。

 

 しかし、今年はコロナ禍のために行事が今まで通りの形では実施することができなくなった。写生大会も例年5月に行われていたが、その時期は学校が再開されていなかったために無くなった。

 3月に卒業式が行われた。これも6年生と教職員、保護者のみの参加になった。練習もほとんどなく、一発勝負。例年なら一人ずつ名前を呼び、歌や礼の仕方さらには担任が名前を呼び間違えた時の対応まで練習をした。

 学芸会も大きく形を変えた。劇や音楽の発表を行うために、1日1から2時間授業が潰れた。劇の場合主役級でなければ、一人で言うセリフは1つ。待っている時間の方が長い。それが今年は授業時間確保のために無くなったり、総合的な学習の時間で学んできたこと発表する学校があった。

 

 今まで行ってきたことがそのままの形ではできなくなった。今まで行事は昨年度行ったものの実施案を見て、担当の先生の名前を書き換えるぐらいでよかった。そのため職員会議に出て話を聞いていなくても問題はなかった。しかし、今年は行事を行う時期も違うし三密を避けるための工夫も必要になった。どこが変わったのかしっかり話を聞くようになったこともプラスだろうか。