保護者からの信頼度アップ 通知表の書き方

 また嫌な時期になってきました。それは通知表を作らなければならないからです。「マイナス面ならいくらでも書くことができるのに」「○○君のことならすぐに文が浮かんでくるのに、△△君のことはさっぱり文が浮かんでこない」など。テレビを観ていても通知表のことが気になります。少しでも楽になればと思いまとめてみました。

 

ラソン大会は書くことがいっぱい

 そろそろマラソン大会の行われる学校も多いのでは。再任用として勤めている小学校でもって来週には行われる予定です。ぜひ所見を書く材料を見つけて下さい。特に真ん中ぐらいの順位の子について書くと高評価間違いなし。トップの子については保護者も力を入れているし、スポーツクラブなどに通っている場合もあります。それと比べ中位の子は、保護者もあまり力を入れていません。だから保護者が知らない所での頑張りを書いてくれると、「先生はそこまで見ていてくれたんだ。(感動)ということになり信頼度アップ。

 

2年は九九のことを書かない

 2年生の学習のメインは、九九の学習。所見には九九をしっかり覚えたことを書きたくなります。しかし、九九ができるようになったのは保護者の努力大です。中には○文に行っていて、1年生で言えるようになったという子も何人もいます。そういった子に「頑張って九九を覚えました

」など書かないようにしましょう。同じようにスイミングに行っている子、スポーツクラブに行っている子など注意しましょう。(個別懇談会で話題にして、保護者の頑張りも含めて褒めるといいと思います)

 

マイナス面は書かない、しかし頑張っていることは書く。

 文章として残ってしまうためにマイナス面については書かないと言われている学校が多いようです。「忘れ物が目立ちます」は✖️ですが、「(連絡帳をしっかり書くことで)忘れ物が少なくなってきました。」は○。どちらも忘れ物があることには違いないのですが。敢えて忘れ物の多い子にこのように書いたこともあります。忘れ物は保護者が少し意識してくれれば減るので。マラソンでもビリの子こそ頑張って最後まで走ったとほめればいいのでは。

 

マイナスをプラスに書き換える

 マイナスの行動も見方によってはプラスになります。「授業中に私語の多い子」には「発言力が人一倍あります」「勝手に席を出る子」には「いろいろなことに興味を示すことができます」など。

 

過去「通知表文例集」という本を使ったことがあります。しかしその文例集ではしっくりいかないため、余計に時間がかかります。ここ20年ほどは文例集は使っていません。書き終えたら、所見はファイルにまとめて保存しておくと、将来役に立つことがあります。(名前は消して番号だけにしておくなど、個人情報の扱いについては十分に注意してください。)

 

コロナが流行ってきました。急に行事が変更になることもあります。冬休みが繰り上げ実施されることもあるかも。早目早目の準備を。