部活の功と罪2

 中学校での部活がよく話題になる。この頃はかなり改善されてきたが、20年ほど前はとても悲惨な状態だった。それほど厳しい部活ではなかったが、ゆっくりできるのは日曜日の午後くらい。それも日曜日に練習試合や大会があれば休みがない。また、勤務時間は4時45分までなのに部活は6時半まである。大会が近づいて来れば、教員の方からお願いしたと言う形で職員会議が6時半からになる。当然終わるのは8時近くになってしまう。8時からは職員会議を受けての学年会や教科部会が続く。会議がない日でも子供が問題を起こせばその対応のために7時から会議。こんなことが毎日のようにあった。

 小学校の部活は中学校と比べると楽と言われている。それは中学校の部活と比べているからであって、まともな勤務とは言えない。まず担任なら朝8時から午後4時までは給食の時間も含めて休憩できる時間はない。それで4時から5時半までは部活。部活が終わってから、テストの採点や欠席した児童への連絡を行う。それから職員会議で提案する資料を作成する。また、レポートも色々ある。教材研究など行う暇がない。職員室から教室に向かう間、教科書を開いてどのような内容の授業を行うのか考える教師も多い。土日の部活はかなり少なくなった。それでも大会や練習試合があれば休日はなくなる。

 教師はブラックということで、教員採用試験の倍率が下がってきている。それだけ教師の質が下がる事につながる。わざわざブラックな教員をやろうという危篤な人は少なくなってきてしまった。

 

次回に続く