今 子供のためにできること

今 子供のためにできること

 

 学校では卒業式の計画が職員会に出され、例年なら送る会や卒業式で歌う歌の練習がそろそろ始まります。6年生の教室には、卒業式まで後○日というカレンダーも出てきます。しかし、今年はコロナ禍のために卒業という雰囲気があまり感じられないのが少し寂しいです。

 後は成績処理と来年に向けての準備です。卒業式が終わると本格的に始まるのが、来年度の学級編成です。保護者の中には、「来年は○○くんと一緒のクラスにはなりたくない。」と思っている方も多いのでは。3月に入ると、時々このような電話がかかってきます。担任としては鬱陶しいとは思いながら話を聞きます。口では「はっきりしたことは言えません」とは言いますが、これから組んでいくこと。個票を並べた時に少し順番を変えれば済むことなのでほぼ別のクラスになります。

 逆に「○○さんと一緒のクラスになりたい」というのは明確な理由がなければかなり難しい話です。もし、どうしてもという理由があれば、事前に電話することも必要でしょう。

 電話をかける時には、担任が出たら真っ先に要件を言ってください。保護者からの電話というと普通クレームしかないので、「いつもお世話になっています。実は・・・。」と始めた方が話はスムーズに進みます。

 学級編成の仕方はいろいろありますが、勤めていた学校の例で言いますと、最初に問題行動のある子。次にリーダーとなりそうな子。この子達を組み合わせていきます。高学年になると、ピアノのできる子をクラスに一人ずつ入れていく場合もあります。ここからは成績順に組んでいきます。後は全体を見て問題がないかどうか確かめます。そしてここでしばらく寝かせます。

 寝かせている間にトラブルがあれば、組み替えていきます。しかし、一人動かすのは大変な作業になります。ですから1度決まってしまったクラスはなかなか変わりません。

 

閑話休題

昔は、4月の学年通信に担任の住所、電話番号なども載せていました。それでも家に電話がかかってくるようなことは、事故などの余程のことがなければありませんでした。年賀状にも電話番号やメールアドレスを書いていました。

しかし、一度自分のスマホから子供の家に連絡したことがありました。それからはその家からショートメールで問い合わせ、さらには家庭の愚痴まで連絡されるようになってしまいました。それからは学校の電話を使うようにしました。昔は良かったのですが。