絵本 「そらいろのたね」

絵本 「そらいろのたね」

 今日は「ぐりとぐら」などの作者中川李枝子さんと大村百合子さんの最強タッグの絵本から「そらいろのたね」という本を紹介する。この本も読み聞かせの定番。どの学年を担任しても1度は読み聞かせをした。少し道徳的な面もあるので、その点からもよい1冊。

 久しぶりに読んで、ある昔話と共通点が多いことに気がついた。それは「さるかに合戦」と「ジャックと豆の木」である。ある日男の子は模型飛行機とキツネの持っていた空色のタネとを交換する。家に帰ってタネを蒔くとそこから空色の小さな家が出てくる。その小さな家は色々な動物の遊び場になっていきます。男の子が水をあげると空色の家はどんどん大きくなっていきます。

 それを見たキツネは「オレの家だ」と言って他の動物たちを追い出してしまうのですが・・・。そして空色の家は・・・。

 読み聞かせをした時に、家が大きくなりいろいろな動物が家に入っていく度に、子供たちは驚いたような、これからどうなるんだろうという反応をします。勧善懲悪的なところもあり、読み終えてから少し寂しいような気持ちになりました。

 主に小学校低学年の子供たちに読み聞かせをしましたが、中学年の子供たちでも十分に楽しむことができるお話。比較的短いお話なので短い時間での読み聞かせも可能。

 

閑話休題

 現在ならわざわざ読み聞かせなどしなくても、YouTubeなどでもっと面白い番組もある。しかし、自分も読み聞かせを大切にしてきたし、子供たちもだんだん引きつけられていく。さらに、子供が落ち着かない時や自分が少しイライラしているなと思った時に読み聞かせをする。読んでいくうちにだんだんイライラする気持ちがおさまってくる。子供たちも落ち着いてくるのはどうしてだろう。読み聞かせをして1日を始めるというのもいいかもしれない。