絵本でネコとイヌを比べる

絵本でネコとイヌを比べる

 どろんこハリー(作ジージオン)という絵本を紹介する。この絵本も人気がありシリーズ化されている。

ハリーは黒い斑のある白い犬。風呂に入れて洗われそうになると、ブラシを庭に埋めて逃げてしまう。そして機関車や道路工事の車の近くを通って白い斑のある黒い犬になってしまう。家に帰っても誰もハリーと気づいてくれない。気づいてくれるようにいろいろな芸をする。それでも気づいてくれないので、庭に埋めたブラシを取り出して風呂に飛び込む。そして綺麗になってやっとハリーだということを分かってもらえる。

この絵本を読んで、100万回生きたねこや11匹のねこに出てくるネコと読み比べてみたい。(先に断っておくと、ねこ派なのでどうしてもネコに肩入れしてしまうのは理解して欲しい)どうしても人間の元に帰りたいために色々な芸をする。最後にはせっかく埋めたブラシを取り出して嫌いな風呂に入ってしまう。嫌なことを我慢して組織から離れることができない人間にどこか似ている。

それと比べてどちらのネコも自由に生きている。100万回生きたネコのネコは野良猫になってやっと自分の命を大切に思うようになる。11匹のネコは人間すら出てこない。11匹のネコもとても仲が良いというわけでもない。美味しそうな魚がいれば、我先に食べてしまう。どこか自由に生きている。しかし、生きていきためには自分で食べ物を探さなければならない。食べ物があれば遠くの海や島まで行く。しかし、最後には失敗してしまう。これもどちらかというとネコらしい。なかなかうまくいかないものである。

 

閑話休題

ここまでネコとイヌを比べてきた。しかし、実際のネコとイヌを比べてみる。我が家のネコは夏はエアコン、冬は専用ホットカーペットが用意されている。家から出ることはない。逆に近所に飼われているイヌは寒いのに犬小屋の中にいる。