絵本の話(おちゃのじかんにきたとら)ジュディス カー著

絵本の話(おちゃのじかんにきたとら)ジュディス カー著

 この絵本も好きな絵本の一つである。30年近く前に出された絵本だが、今読んでも面白い。ある日お茶の時間にトラが現れるところから話は始まる。大人だと「どこから来たのだろう」「お母さんと女の子は食べられたりしないだろうか」と心配してしまうが、そんな心配は全くしなくていい。

お茶のじかんにきたトラはお腹の空いているので、そこの家にある食べ物を全て食べてしまう。さらに水道の水まで全て飲んでしまう。読んでいて心が少し温まってくるようなお話。それ以上はネタバレになるといけないので。

 子供たちに読み聞かせをしていると「こんなトラが自分の家にも来てくれたら楽しいな」食べたものを話すたびに「えー」と言う声が返ってくる。最後まで読み終えると、ちょっと残念な顔をしている子供も。子供たちの頭の中は優しいトラでいっぱいになり、「うちにもトラが来てくれたらいいな」と思うようになる。

 タイガーフードは近くのペットショップでは売っていないが、女の子とお母さんはどこで買ったのだろう。

 

 アマゾンの評価も星五つ中4.2と高評価になっている。ぜひ家庭や教室でも読み聞かせしてほしい。