子供一人に1台パソコン
子供一人に1台パソコン
文科省から子供一人に1台パソコン(タブレット)が貸与されるという話があった。しかし、その詳細がよくわからない。
1 機材は何を使うのか
WindowsなのかAndroidなのか、それともiPadなのか。このことは教師サイドにも問題がある。学校に導入されているパソコンは大きく分けて2種類。職員の事務、教材作成用のパソコンと授業で使うパソコン。
自分の勤めている市ではほとんどがWindows。そのためにWindowsのパソコンが導入されれば、ほとんどの教員が簡単な使い方の指導ならすることができる。しかしタブレットでは学習で使うアプリが少ないという問題がある。
Androidのパソコン(タブレット)については、馴染みがないので最初から分からないと言って手を出さない教員も出てくる。そうすると保守点検などの日々の管理も一部の教員が行うことになり負担が大きくなるだろう。
iPadならどうかというと、とにかく導入費用が高い。WindowsやAndroidのタブレットなら中華製のものも含めてかなり安く導入することができる。しかし、iPadなら一台3万以上。
2 保守点検は誰が行うのか
昔パソコンは壊れる前提で扱ってきた。必ずデータのバックアップは取るようにしていたし、壊れた時の対応についてもOSを新しくするなどの対応をしていた。しかし、パソコンが進歩し、ほとんど壊れることもなくバックアップは勝手にやってくれるようになった。逆に何かトラブルがあった時には、すぐに購入したところへ持っていく。またはサービスセンターへ電話して対応してもらうことになる。
では学校に導入された何百台ものパソコン(タブレット)の保守を誰がやるのだろうか。また、それぞれのアプリのバージョンアップもその度に学校に持って来させるのか。タブレットなら乱暴に扱って落としてしまった場合、誰が保証するのか。
3 セキュリティの問題
今まで学校に導入されたパソコンではNHKの教材は見ることができてもYouTubeは見ることができなかった。またアマゾンや楽天にも繋がらない。もちろんアダルトサイトなど完全にシャットアウト。それだけではなく、気に入った(無料の)アプリも入れることができない。(先回紹介したアプリは自分のiPadに導入したもの)
確かにこれからの時代、デジタルデバイドが扱えることは必須になってくると思う。しかし、それが一部の人の利権に繋がって、正しい洗濯が行われないということのないようにしたい。