教師が変われば子供が変わる

教師が変われば子供が変わる

先回子供に「自閉症」などのレッテルを貼らないということを書いた。しかし、「忘れ物が多い」「掃除をしっかりやらない」などのレッテルを貼ってしまうことがある。

私自身1年の担任をしているときに「こいつはろくな大人にならない」といったレッテルを付けてしまったことがある。しかし、その子の一言で自分の見る目が変わった。そうすると今まで悪いところしか見えなかったのに、それからはその子の良いところばかり目立つようになった。

当然声の掛け方などが変わってくる。その子から変わるチャンスをもらったことになる。

 

現在日本語教室を担当している。教室に来ている子の担任から「忘れ物が多い」という話を聞いた。確かに連絡帳も書いている。

しかし、その子に「算数」の字を見せた時に「さんすう」と読むことができなかった。3年生の子供だったが1年生の漢字を練習しているところだった。当然「算数」の漢字を見て同じように見て画像として写すことはできても、何を指しているのか理解できなかった。当然家に帰ってから連絡帳を見ることもなかった。

そこで日本語教室で連絡帳を書くことや教科名の読み方について学習した。また指導員の先生からは、習字道具などは「絵カード」を用意して担任の先生に連絡帳に挟んでもらうようにすると良いということも聞いた。

 

「○○ができない」というレッテルは教員でなくても貼ることはできる。しかし、教師に期待されているのは、できないことをできるようにすることではないだろうか。「できない」のはどうしてだろうか、「できる」ようにするにはどうしたら良いだろうか。さらにこの子の良いところを見つけるようにすることが大切である。

教員が変われば子供が変わっていくはずである。