無理!無理
小中学生学力調査は紙廃止、タブレットで実施へ 埼玉
ネットの記事によると、2024年から学力テストを紙からタブレットに変えて実施するとのこと。しかし、この学力テストで測定したいのはどのような力なのだろうか。情報機器を使う力なのか、それとも国語や算数の力なのだろうか。それとも学校間の格差や順位付をするために行うのだろうか。
学力テストの弊害についてはまた別の機会にする。しかし、学力テストはその学校に属しているすべての子供が受けるわけではないだろう。特別支援の子供は当然受けることがない。それだったら、できるだけ問題にある子供は特別支援に入れてしまえば学校や学級の平均点は上がる。授業では学力テストで点数が取れるような課題が出されるようになる。
実証学校と一般の学校では違う
実証が行われる学校では、それなりの知識のある教員が配置される。しかし、各学校での実施となれば、それぞれの学校でトラブルが発生した時にどのように対応するのだろうか。タブレットの使い方が慣れている子供と、学校でしかタブレットを触ることのない子供とはストレスがかなり違ってくる。
教員による違い技能の違い
授業に積極的にタブレットを組み入れる教員ばかりではない。私のような昔からの教員と新人で教員になって間もない人とではタブレットを使う頻度が違ってくる。今まで学校の授業でタブレットを使わなくても困らなかったし、さらに使うためには準備が必要。
タブレットで試験をすることで教員の負担は減るのか
減らないだろう。テストをする前には、タブレットがきちんと機能するかどうか確かめる必要がある。授業用のタブレットなら、使い方によっては不具合の出てきている物もあるかもしれない。
新しいことをやろうと思えば、当然負担が増える。
タブレットの活用を図ることは必要であるとは思う。しかし、学校教育は何が目的なのか、もう一度考える必要がある。タブレットを使えるようにすることが、学校の目的ではないはず。
タブレットで子供にどのような力をつけたいのか。その点をはっきりさせること、共通認識が必要であろう。