中学校での内申について

中学校での内申について

 

 公立高校の受験で必要な内申がどのような方法で行われているのか、教員の立場からお伝えしたい。この記事が少しでも内申について理解を深めて貰えばと思う。

 

内申の意味

中には難関高校を受験するために実力があれば良い(当日のテストができれば良い)と考えているかもしれない。しかし、難関高校を受験する子供たちではテストの結果ではほとんど差がつかない。結局内心が必要になってくる。

 

人(教員)が内申を作る

 カラオケバトルという番組がある。ここでの勝敗は人ではなくコンピュータが判断する。公正に判断するために行われていると思う。ゲストは感想を言うだけ。内申もコンピュータで作ることができれば不信感は無くなるだろう。

 学校での評価(成績)なので、学習した内容に対してどのように理解することができたのか評価すべきである。しかし、部活で顧問だったりすると、色々な話をする中で親しくなっていく。

 残念ながら、内申を作っているのは、人間である。成績を付けながら、興味・関心など教員の主観に頼るところがある。時には子供や保護者の顔が浮かんでくることがある。その姿が頑張っている姿と繋がってくる。

 

わかってほしいこと

 しかし、教員の立場で理解してほしいのは、全員の進路の希望を叶えてやりたいと言うこと。この気持ちは教員に共通している。成績についてはルールに従って決めていかなければならない。しかし、担任が書く行動の記録などは、できるだけ本人の良いところを書いていく。

 「授業中に私語が目立つ」→「何にでも興味を示す」

 「授業中にふざける」→「クラスの雰囲気を作ってくれる」

 「よく喧嘩する」→「正義感が強い」など、嘘を書くことはできないが、見方を変えることはできる。よく「内申に不公平なことを書かれたために不合格になった」という話を聞く。しかし担任としては、「見にこい」と言いたいところ。