教師による性被害について1

教師による性被害について

 このような報道を聞くたびに一教員としてとても残念に思う。99パーセントの男性教員はまともに授業を行い、子供たちが学校で成長していくことが毎日心を砕いている。しかし、教員による性被害の報道が一人でも出るたびに我々男性教員も同じような目で見られてしまう。

 もちろん人間として性的な欲求を全て無くすことは無理である。しかし、社会人としていいこととしてはいけないことの区別がつかなくなり、自分の行為にブレーキが利かなくなったというのは、教師としてではなく人間として失格である。また、一人の心ない行為が他の教員の信頼をどんなに傷つけているのか考えなければいけない。特に特別支援学級の子供が被害を受ける場合が多いように思う。

 学校の中では、疑われてしまうことも多い。今ではキャンプや修学旅行の就寝後の見回りは男女分かれて行うか複数の教員で行うようにしている。男性教員が一人で女子の部屋に入ることはないようにしている。

 プールの着替えも場所を決めて行っている。その間担任は着替えている教室に入ることはない。

 自分の目の前の子供に対して性的被害を与える教員がいるために、日ごろ少しでも疑われることのないように注意している。例えば電車に乗るときには、座れなければ必ずつり革をつかむ。言葉にもセクハラめいた言葉が含まれていないか注意している。周り(の女性)が言っていても、同じことを男性が言えばセクハラになることも多い。どう受け止められるか常に気を配っている。

 

 教師による性的な被害が絶対に出ないようにしてほしい。信頼している教師からの被害。教員としては子供の心の傷の深さを考えないわけにはいかない。