デンプンはどこから

デンプンはどこから

 6年生の理科の単元に植物の成長と日光という単元がある。授業の流れでは、アルミ箔で覆った葉とそのままの葉に日光を当てて、そのままの葉にはデンプンができていることから、植物の成長には日光が必要であると結論付けている。

 しかし、それで子供たちの疑問は解決できたのだろうか。

 単元の出会いの中で、ジャガイモにできたデンプンを調べる。この時に「このジャガイモのデンプンはどこから来たのだろう」と問いかけこの単元の学習が始まった。

 子供たちの考えとしてはイモが土の中になかで大きくなったことから「土の中の中にあったデンプンがジャガイモに入ってくる」また「植物には水が必要だ」ということを学習した子供たちは「水の中にデンプンが入っている」と考える。

 子供たちに考えたわけを出させるといろいろな意見が出てくる。どれも子供たちの学習経験や生活経験に基づいたものが多い。

実験をして「土にも水にもデンプンが入っていない」ことを確かめる。当然子供たちの興味はジャガイモのデンプンはどこから来たのだろうということになる。そこでジャガイモの根や茎、葉にデンプンがあるかどうか確かめる。葉にデンプンがあることに気づけば「葉で作られたデンプンがジャガイモのイモの部分に入ってくる」ということを意欲的に追究することができるだろう。

 子供たちが当然わかっているだろうということを改めて聞いてみると、思わぬ授業のヒントを見つけることができる。