教師の理科嫌い

 

教師の理科嫌い 

理科嫌いの先生が増えているという話を随分前から聞く。音楽に次いで専科の先生に授業をしてもらいたい教科らしい。一応理科の免許をもっている自分としては分からない。

 実験では日頃活躍することのない子どもが中心になって進めていることも少なくない。実験の準備も図工と比べれば楽だと思う。また同じ学年の先生の後に行えば準備もかなり楽になる。

 

 理科の一番よいところは、予想外の結果が出ることである。形を変えても重さが変わらないこと。フラスコを温めると空気をどうなるのか。(上へ行くのか膨らむのか)そして自分の考えと違う事象を見たときに子供の「どうしてだろう」という思いは強くなる。また予想についての話し合いでは、子供たちは自分の持っている知識と体験を総動員して考えてくれる。これが理科の醍醐味だと思う。

 

反面次のような心配もある。

正しい結果が出ない

 これもちょっとした工夫でクリアすることができる。(指導書などを見れば書いてあると思うのだが)

 「形を変えても重さは変わらない」この実験をするときに気をつけなければならないことは、精密な秤を使わないこと。クッキングスケールぐらいがちょうどよいだろう。地域によっては教科書通りの生物が見られないこともある。こういうときこそ、どうしてかと考えるようにすればいい。

 

実験が怖い

 小学校の理科の授業を毎年行なって来たが、実験では1度しか怖いと思ったことはなかった。酸素を発生させる実験で最初は指導書に載っていた濃さの過酸化水素水を使っていたが、全く反応が遅かったので原液をあまり薄めないまま使った。反応がだんだん激しくなりマンガンが溢れそうになった。(やはり指導書に書いてあることは守らなければいけないと反省した)だんだん予備実験をやらなくなったのも反省。

 

 とにかく実験や観察は(失敗を恐れずに)とにかくやってみることが大切。1回はうまくいかなくても、次回同じ学年を担任したときには役に立つはず。