係活動について

係活動について

 

 係活動と当番活動の違いを考えたことがあるだろうか。また学級の係はどのように決めているだろうか。

 学級の中で「係」というば「レク係」もあれば「配り係」もある。当番は「給食当番」「掃除当番」教員の中では「交通当番」というのもある。違いについては、子供たちの創意工夫を生かして取り組ませるのが「係活動」であり、当番活動というのは、決められたことを決められたようにする活動であると考える。また、全員が平等に行う活動でもある。

 そうすると「配り係」というのは果たして適切な係活動だろうか。低学年の場合は教師のお手伝い的な係もあっていいかもしれない。しかし、高学年になればどのようなことがしたいのか子供たちで決める能力を持たせたい。週に一度くらいは朝の会や帰りの会を早く終わって係活動の時間と設定するのもいいかもしれない。常時活動も必要であるがそこでどのような活動をしたいのか話し合わせるのである。

 音楽係・・・朝学級で歌う歌を決めて準備する。

 レク係・・・学級レクで何をするのか決めて準備する。などの活動が考えられる。(その際には、何を子供たちに決めさせるのか明確にしておく必要がある。「いつやるのか」「費用」などは子供達には決めさせない。)

 

 では、子供が所属する係をどのように決めるのか。多くの学級では「◯◯係 ○人」と教師が決め、その人数より多いところは「じゃんけん」というパターンが多いのではないだろうか。第1希望の係になった子供はやる気いっぱいだが、希望してなかった係になってしまう子供もいる。それで頑張ろうという気持ちになるだろうか。

 私の場合、「子供たちのやりたい係に全員入る。人数制限なし。自分で考えた係はOK」という具合である。誰もいない係の活動は日直が当番として最低限のことをやればいいのである。それよりも自分の選んだ係に責任をもたせることが大切である。時には10人を超えてしまうこともあったが、そういう場合には係活動の内容を2、3に分けることも行った。

 

 係活動では思わぬ子が活躍してくれる場合もある。またその子を褒めたり認めたりするチャンスでもある。もちろんその影には教師の支援が必要である。