この教室の中にどれだけの水があるだろうか

この教室の中にどれだけの水があるだろうか

 

中学校理科で学習する内容である。普通に授業で行う場合には露点を調べて、そこから教室に含まれている水蒸気の量を「求める」ことになる。しかし、これでは机上の空論としか言えない。これでは子供たちは水蒸気としての水の量を意識することはできない。それだったら実際に教室の中にどれだけの空気があるのか実験で求めれば良い。

実験に必要な物

できるだけ大きいバランスボール又は浮き輪(事前に空気の入る量を測っておく)

除湿剤

ペットボトル

ゴムホース

精密ばかり

ゴム栓・ガラス管

 

1 ペットボトルの下に空気を入れる穴を作る。ガラス管を入れ空気が漏れないようにする。ペットボトルの中に除湿剤を入れる。ペットボトルの口にはガラス管を差したゴム栓を付ける。・・・A

2 Aの重さを精密ばかりで計る。

3 バランスボールや浮き輪にどれだけの空気が入るのか測定しておき、ポンプなどで教室の空気を入れる。

4 バランスボールなどからゆっくりAに空気を入れる。

5 Aのペットボトルは、空気中の水蒸気のためにわずかに重くなっている。この重くなった分はバランスボールに入っていた水蒸気の重さと考えられる。

6 あとは教室の大きさがバランスボールの何倍なのか計算して水蒸気の量を求めることができる。

 

中学校の理科の授業で予想させておいて教師実際で行なった。夏のかなり蒸し暑い時に実験をするとあまりの多さに驚いてくれるだろう。さらに実験の結果から分かった水の量を実際に提示すると印象に残る実験になるはず。(必ず予備実験をしてください。結果については自己責任で)