「わいせつ教員新法」、21日の衆院委員会採決で与野党合意について

「わいせつ教員新法」、21日の衆院委員会採決で与野党合意

 

 まず、前提としてわいせつ教員を擁護するつもりは全くない。特に将来のある子供達の心にどれだけの傷をつけてしまうのか。学級の中で担任として信頼していた教員が、人の道を外れるのを子供たちは見てどう思うだろうか。

 

さらに真面目に働いている教員、特に男性教員はわいせつ教員の報道が出るたびに辛い思いをしている。面白がって「先生エッチ!」と言ってくる子供もいる。情けない気持ちでいっぱいになる。わいせつ教員ではないか常に疑われているような気がしてならない。

職員会のたびに、アンケートが配られる。「子供と不適切な関係になっていないか」「メールのやりとりをしていないか」など毎回聞かれる。質問を見るたびに情けなくなるが、わいせつ教員がいる限り仕方のないこと。

 

しかし、教員の場合わいせつ行為となり、停職処分を受ければほとんどの教員が依願退職している。他の職場では停職処分が解ければ同じように働くことも可能なのと比べると大きな違いである。つまり社会的な制裁を受けると言うことである。さらに教員免許は取得できない。つまり教職に戻ることができない。

 

ここで問題にしたいのは、この法律の目的はどこにあるのか。再犯防止なのか、わいせつ行為に対して厳罰処分をすることでわいせつ行為自体をしないように抑止力とするのか。子供のことを考えれば抑止力となるようなシステム作りを考えてほしい。特に立場の弱い教員にとってはカウンセリングなどの手当が必要だろう。

 

 日本語教室では、担当している時間の中で6年生の女子一人だけが来る場合がある。教室の中で二人だけになってしまうので、窓や入り口の扉を大きく開けるなど誤解されないように注意している。言葉の使い方も気をつけながら性的な言葉と受け取られないように注意している。