宿題について考える 2
宿題について考える 2
宿題を出す目的として、次の4点があると思う。①学習習慣を身につける。②家庭でしかできない調べ学習。③学習内容の定着。④時間切れで学習できなかった分を家庭でやらせる。(もう一つは保護者からのリクエスト)
①学習習慣を身に付けさせる
宿題とは別に家に帰ったら机に向かう習慣は身につけさせたい。また丁寧に書く、下敷きを使うなど学習習慣を身に付けさせたいと考えていた。そのための宿題として漢字ドリルだけはできるだけ出すようにしていた。「漢字ドリルを10問きちんと写してくること」これが宿題である。漢字だけではなく、例文をきちんと写さなければならない。簡単ですぐ終わるように思えるかもしれないが、子どもが書いてきた漢字で一つでも間違えがあればやり直しにしていた。当然子どもによっては進度に違いが出てくる。
最初は、いい加減な字が多く見られたが、何度もやっていく中でだんだん丁寧な字が描けるようになってきた。しかし、進んでいる子どもには厳しく、やり直しで遅れている子どもには、あまり細かいところまでは指摘しないようにしていた。それでも子供達からは文句は出なかった。
②家庭でしかできない調べ学習
生活科の「買い物調べ」「大きくなったぼく・わたし」理科の「月の満ち欠け」などは家庭での宿題にするしかない。これについては、保護者の理解と協力が必要。しかし、一緒に楽しむと言うスタンスで取り組んでもらえると子供も喜ぶ。興味が学習につながる。
③学習した内容について定着を深めるための宿題
この種類の宿題が一番ポピュラーなのでは。しかし、定着を問題とした時に、子供の特性、理解の仕方を全く考えていない、画一化されたプリント。一部の子どもには学習ではなく作業になってしまう。日本語教室に来ている子どもにとって漢字ドリルは。自分の場合給食を食べ終わって、子供が落ち着いていれば急いで職員室に戻り、プリントを印刷して帰りの会で子供たちに配ると言うことも多かった。
④時間切れで学習できなかった分を家庭でやらせる
算数ではあまりないとは思うが、国語で感想をノートにまとめる。図工で描けなかった分を家で描いてくるなど。特に遅れている子どもにやってくるように言うことが多い。しかし、結果はあまり期待していない。やったと言う事実が大切。
今週担任から出された宿題は、どのカテゴリーに当てはまるだろうか。④でないことを祈りたい。
もう少し宿題について考えたい。