特別支援のアイデア コミュニティバス1

特別支援のアイデア コミュニティバス

 

 特別支援学級に来ている子供のほとんどが自家用車しか乗ったことがない。電車やバスの中で泣いたり暴れたりする心配があるからだろう。しかし、将来のことを考えると公共輸送機関が使えた方がよいだろう。

 また、市内の移動を考えるとコミュニティバスが便利になってきた。私の住んでいる市では小学生以下は無料である。これを使わない手はない。

 コミュニティーバスは駅や公園・図書館・病院など公共施設を経由している場合が多い。公園で遊んだり、隣の学校の特別支援学級との交流にも活用した。

 学校から近くのバス停まで歩いて行きそこからコミュニティーバスに乗る。駅までは2区間なので練習にはちょうど良い距離だった。(図書館まで30分近く乗っていたこともあった)近くのおばさんに「どこからきたの」と聞かれたり「ありがとうございました」と言ってバスから降りたりすることで他の人との関わりをもつこともできた。特

 次に行くところを考えるだけでも、社会の勉強にもなる。

 

 コミュニティーバスに乗るために

 発達障害をもつ子供は、いつもと違う活動をすることに対して拒否反応を示すことがある。乗れなかった時の対応を考えておく必要がある。(実際乗ることができずに図書館までその子と歩いていったことがある。バスは大回りをして図書館へ行くコースだったので、着いたのはほとんど変わらなかった。)

 ビデオや写真など使って事前に練習したり関心を高めておくとよいだろう。また体の不自由な人やお年寄りが乗ってきたときの対応についても事前に練習しておくとよいだろう。

 

閑話休題

 ここまで買いてきたが、昨年はコミュニティーバスを利用することができなかった。理由は支援学級の子供の数が増えてしまったこと。流石に10人ほどの子供(プラス担任3名、支援員2名)が乗るには無理がある。(班を分けるなどの工夫が必要だが、残る子供がいればその分担任の数が減ってしまう)

 さらにバスを教材として取り上げる授業も行うことができる。これについては次回に。