病気について話そう。2

病気について話そう。2

 心筋梗塞が再発したのは平成29年12月。そのときは自分もかなり苦しかった。妻にも話していなかったので、結構気楽に外出していた。その度にトイレに行くフリをして休んでいた。買い物が長引くと流石に辛かった。その後負荷をかけた心電図検査を受けたが検査の途中でドクターストップ。すぐに入院になる。妻もきっと驚いていたことだろう。

 すぐにカテーテル手術。最初はバイパス手術を勧められたが、父親が同じ手術を受けた時のことを考えるとなんとかカテーテルで済ませたいと思った。

 なんとかカテーテルによる手術となった。一旦ここで退院。さらに春休みにもう一回カテーテル手術をすることになった。これも簡単に終わるかと思っていたが、ここで死ぬ思い。手術後10時近くになり胸の辺りが締め付けられるように痛くなる。ナースコールをしても看護師度はどうすることもできない。これが5時間ほど続き、やっと朝の5時に緊急手術。簡単に家に帰ることができると思っていたが、そこから1ヶ月ほどの入院となった。

 1週間近く固定されて体を動かすことが出来ない。食事もまだ出てこない。要録や新学期のことが気になったが、どうしようもできない。病室がナースセンターの隣から、少しずつ端の方に変わっていく。結局職場に復帰することが出来たのはゴールデンウィーク明け。しばらくは妻が学校まで送り迎えをしてくれた。家の中で体を動かすなどリハビリをしようと思ったが、体が動かなかった。

 

 実際死ぬかと思った。この入院でかなり体力、筋肉量が減ってしまった。しばらくは2メートル走ろうとしただけでも、目眩がして倒れそうになった。

 

 これからどのくらい生きることができるか、退院した時には1日1日を大切にしていこうと思った。

 

病気について話そう1

病気について話そう1

 

61年も生きているといろいろな病気になった。実際20年ほど前だったら2回ぐらいは死んでいるかもしれない。その分妻には心配をかけてしまった。

1つ目は心筋梗塞

 15年ほど前の1月後半。高血圧をそのままにしておいたら、胸が痛くなり始めた。階段を上がるのも苦しかった。父親も狭心症だったので遺伝だろうか。その後早朝あまりに胸が痛くなったので妻に病院まで連れて行ってもらう。来た時には歩いて入ったが、診察が終わった時には車いすだった。2週間ほど入院する。

 その時には6年生の担任をしていたので、卒業に向けての準備がどうなっているのか心配でたまらなかった。一緒にやっていた先生は新任2年目。いろいろな面で心配をかけてしまった。

2つ目は白血病

 池江さんと違っているのか、慢性骨髄性白血病。9年前の検診で見つかる。6月のこと。わざわざ検診担当の方が来てくれて検査値に異常があることを伝えてくれた。その時には部活(ミニバス)の指導をしていて、全く信じることができなかった。養護教諭の先生が手を握って「だいじょうぶだよ」と心配そうに言ってくれたことを思い出す。

 そして心筋梗塞で掛かっている病院にちょうど血液内科があったので受診する。その時には薬による標準的な治療方法が確立されていたので、医師の対応もそれほど深刻なものではなかった。血液検査を行い慢性骨髄性白血病とのこと。薬をもらって帰る。入院することもなかった。

 しかし、何も体調の変化もないのに受診。さらに処方箋薬(タシグナ)を飲まなければならない。3割負担で1錠1千円。それを1日4錠飲む。1か月12万。2か月に1回の診察だったので窓口での支払いは24万ほど。高額医療費の申請をしなかったので心筋梗塞の診察と合わせると30万近くになることもあった。

 実際には共済組合からの補助があり、実際の負担は4000円ほど。カード払いにしたのでポイントが3000円ほどになった。(プリンターのインクは純正だったが、ほぼカードのポイントで支払うことができた)

 定年後支払い続けることができるか心配していたが、1年ほど前から検査結果が良いので飲まずに済んでいる。

 

 病気のことを考えると、どこまで生き続けることができるのか心配になる。今年は自分より若い先生の奥さんから喪中はがきが届いた。また10月には5つ以上若い先生がなくなったという連絡も入っていた。

 退職後生活は楽とは言えないが健康に関する出費は節約しないようにしたい。

 

特別支援学級で使ってよかったアプリ

特別支援学級で使ってよかったアプリ

 

 先回に続いて、使ってよかったアプリを紹介します。

 原則無料(アプリ内課金も含めて)またネットに接続していなくても使えるアプリを選びました。

 

1 書き順ロボシリーズ

 このシリーズは、「ひらがな・カタカナ」1年~6年後は漢字ドリル的なアプリで構成されています。学習する字が出てきて、それを正しい書き順でなぞることができれば、合格。「たいへんよくできました」のマークが出ます。日本語教室に来ている子どもにも使わせています。

 〇このアプリの優れているところは

 ・学年によっては「おてほん」があるので、何回やっても合格しないときには「おてほん」を見せることで正しい書き順を練習させることができます。

 〇改善してほしいところは

 ・特定の漢字の練習をさせたいときには、学習する漢字を選ぶことができます。しかし、学年の全ての新出漢字から選ばなければならないので教科書に合わせて学習させようと思うと面倒です。

 

2 はじめてのたし算ひき算「かずのトライ」

  同じシリーズで、「くりあがり」「九九」「わり算」などがあります。最初のページに卵が出てきて、計算をしていくと卵からモンスターが生まれ成長していきます。子ども興味をもって取り組むことができました。

 〇このアプリの優れているところ

 ・とにかく簡単に使うことができること。また問題自体シンプルなので説明をほとんどしなくても使うことができます。

 〇改善してほしいところ

 ・かけ算で×10が出てくること。九九では×9までしかやっていないのに突然〇×10が出てきてしまうと、解くことができなくなる。×9までに直してほしい。

 

3 絵カードタイマー

 残り時間を視覚的に示してくれるものです。よく授業中キッチンタイマーを使って問題を解いたり、話し合ったりする時間を決めている先生もいますが、これは残り時間を視覚的にとらえることができるのでとても便利です。自閉傾向の子供でも、終わりを意識させることができました。同じように残り時間を示してくれるタイマーを買ったことがありますが、すぐに壊れて使い物になりませんでした。

 〇このアプリの優れているところ

 ・時間の設定もタイマーの上で動かすことできること。

 〇改善してほしいところ

 ・10分、20分ならいいのですが、短い3分など示すのには分かりにくいです。

 

 他にもiPadに入れて授業で活用しているアプリがあります。またご紹介したいと思います。

 

特別支援学級でのiPadの利用について

特別支援学級でのiPadの利用について

 

昨年まで特別支援学級の担任をしていた。3人の学級だった。支援員さんが入ってくれることも多かったが、原則一人で3人の指導をすることになる。生活単元など3人で一緒に活動することもあったが、大半は個別の指導が中心。一人の指導を対面で行っている間、残りの二人は一人で学習を進めることになる。

 このような状況で役に立つのがiPadである。最初は自分で買ったものを使っていたが、途中から学校で支援学級1クラスに1台購入してもらった。(学校で購入してはもらったが、有料のアプリは使えない)wi-fiルーターも買ってもらったので活用の幅が広がった。しかし、セキュリティーの関係で自分のiPadは繋がらないしYouTubeも見ることが出来ない。それでも学級に取り入れることでかなりプラスに働く。

 

 iPadで学習アプリを使う利点としては、

子供にも簡単に使うことができるように工夫されていることである。

言葉を発することができず知的な部分でも問題があった子供がいた。その子でもiPadにあるアプリで遊ぶことができた。

 

子供が取り組みたくなるような工夫がある

計算練習のできるアプリがある。そのアプリでは出てくるモンスターが問題を解くとだんだん成長(進化)していく。子供たちはどのような進化をするのか見たくて、頑張って問題を解いてくれる。

 

いくら間違えても文句を言わない

子供がおなじ所で何度も間違えると、つい心ないことを言ってしまうことがある。「この問題何度目?」「いい加減できるようになろうよ」など。言ってからしまったとおこうことも多い。しかし、アプリなら文句を言わない。何度も「頑張ろう」と言ってくれる。

 

他にも色々な利点はある。どのようなアプリを使っているのかは次回のブログで

 

学級王国と学級共和国

学級王国と学級共和国

 自分が教員になってしばらくすると、学級王国という言葉が出てきた。担任が中心となって自分の思い通りに学級経営をしていくというものである。どちらかというと年配の先生に多かったと思う。しかし、この頃は学級王国という言葉をとんと聞かなくなった。

担任も子供も同じ権利をもち、全て公平に行う学級が増えてきた。休憩時間には子供とドッジボールを行う。学級会で子供が決めたことは「子供が決めたことだから」と言って周りのことなど考えずに強行しようとする。学級共和国とでも言うのだろうか。子供には「やりたくない」という拒否権まである。

子供たちに自治権があり一見学級共和国の方が素晴らしいように見えるかもしれない。子供たちの多様な考えを生かし、必要なことは多数決で決めれば良い。また、担任にとっても共和国の方が責任を取らなくていいし、その場その場の雰囲気に流されていけばいい。しかし、それでまともな学級経営が行えるのだろうか。学校というのは教師が意図をもって授業や活動をさせる場だと考えている。

一度子供の手に渡ってしまった権力を取り戻すことは容易ではない。既得権は誰もが手放したくないからである。しかし、そのままの状態で次の学年に渡すのは無責任というもの。教師がリーダーシップを取り戻すためには、賛同者を増やすこと。ある本には「自分が贔屓されていると思わせること」とあった。一人一人に丁寧に対応していく中で支援の輪が広がっていくように思う。

特別支援教育の授業

特別支援教育の授業

 特別支援教育で1番の問題は、適切な授業資料を見つけることができないと言うことである。

授業公開をしなければならないのに、どのような授業をしたら良いか分からない。さらにネットや書籍で実践例を見つけても子供や学級の特性が違っているので、すぐには実践することができない。(教育関係の書籍は高いが、とにかく特別支援関係になると余計に高くなる。そのうち使うことができるのは数ページなのに)

 2番目の問題は、子供の特性や能力の差が大きいいと言うことである。

私が担任していたのは自閉症など情緒面で配慮の必要なクラス。学習面では該当学年と同じ教材を使っている子もいるし、言葉を発することができない子もいる。そう言った子供が一緒の授業をするわけである。(大半の授業はその子の特性に合わせて個別指導が多い)特別支援の子供たちは、面白ければ熱心に取り組む。しかし、面白くなければ見向きもしない。(それだけでなく、教室から逃げ出したり大きな声で「やりたくない」と言ったりするのも想定内)逆に子供たちが興味をもってくれた時には、思わずガッツポーズ。

3番目に一人一人の特性に合わせなければならないと言うことである。

 研究発表会の指導案は10月に行うなら夏休み中にはほぼ完成していなければならない。普通学級の場合は教科書もあり、10月ごろにはどの単元をやっているのか想像がつく。しかし支援学級の場合には、いくら予想しても子供たちが興味をもってくれなければ何もできない。 

指導案については、「予想される活動」を人数分に分けて、一人一人がどのような活動をするのか、一人一人に合った支援を個別に考えなければならない。当然A4ではなくA3の紙に指導案を作っていく。

 これだけ考えても直前に修正指導案を作る前提で準備を進めていく。さらに授業では子供を見て臨機応変に進めていく。

 

閑話休題

ある特別支援学級の先生に「10個の手立てのうち1つでもうまくいくといいですね」と言うと「そんなに高確率で授業ができるなんてすごいね」と言われてしまった。顔から火が出そうになった。

いくつもの方法を試してみること。昨年うまく行ったから今年もうまくいくとは限らないこと。

 

楽しい理科3年光の性質

楽しい理科3年光の性質

 「理科は楽しくなければいけない。」これが持論である。

 これも楽しんで授業を行うことができた。特に鏡に当たった光がどのように反射するのか予想させる。面白いことにほとんどの子供が反射した光が鏡と直角に出て行くとかんがえていた。

 次に鏡を使った的あてゲームを行う。最初が普通に反射させれば当てることができるような場所に的を置く。(太陽と同じ方向に置く)ほとんどの子供は鏡を振り回しているうちに簡単に当てることができる。

今度は教室の中に的を置く。太陽と反対側になるのでなかなか当てることができない。しかし、教師がうまく当てることを示すと子供たちもがぜんがんばろうとする。中には反射した光を少しずつ動かして的に当てる子供も出てくる。(その時の鏡の向きは全く違う方向に向いているはず)

こうしていく中で光が鏡でどのように反射するのか体感することができるのである。その後教室で実験として光がどのように反射するのか観察すればよい。

 

体育館で光のリレーをやるのも面白い。3名ほどで鏡を使ってリレーするのである。ここまでできれば光の進み方は体感として理解できていると考えられる。