定年のビフォーアフター2

定年のビフォーアフター

 病気をしている、コロナの流行という理由もあるが家庭生活も大きく変化した。定年で生まれた時間の半分は妻のためのものだと考えるようにしている。

自分の部屋がなくなった

定年前、勤務していた頃は自分の部屋で過ごすことが多かった。部屋の大きさは2畳ほど、パソコン用の机と椅子、書棚があるだけの部屋だったが教材研究をしたり、パソコンをしたり、本を読んだりして過ごすにはちょうどよかった。ある日勤務先から帰ってくると、食卓テーブルの横にパソコン、プリンターが運ばれていた。病気のこともあり、反対することができなかったが、常に妻の監視付きの状態になる。

本がなくなった

 教員でいた頃最初は専門の教科、次に学校の研究に合わせて道徳などの専門書、さらに退職間際にはかなり少なくなったが特別支援関係の本が書棚いっぱいにあった。また学年が変われば当面必要のない本もあったので、そう言った本は押し入れの中に学年や教科がわかるようにしまっておいた。しかし、退職して改めて教育書を読むということはほとんどなくなった。今までは必要に迫られてとか次の授業ではどのようなことをやるのかアイデアを得るための読書だった。そのために退職前後でかなりブックオフのお世話になった。小説などの文庫はかなりの値で買い取ってくれるのだが、教育書は厳しい。教育書の中にもいつまでも読み継がれているものもあれば、時代とともに消えていく。

自分の時間がなくなった

 家庭で過ごす時間が増えたために、逆に自分の時間がなくなってしまった。定年前の方が勤務時間の中で比較的自由に過ごしてきたところもある。しかし、それが家との往復になってしまった。勤務先自体田舎の学校なので、他に寄ってくるところもない。金銭的にも厳しい。

閑話休題

 現在このブログを食卓テーブルの上で書いている。そして寝る時にはきちんと片付けてほしいと妻から言われている。もう少し暖かくなれば自分の部屋に戻ろうと思っている。