下敷きについて

 授業研究会などで他の先生の授業を見学することが年に何度かある。よく準備された教材さらに「○○さんの意見と少し違って」「〇〇さんの意見に付け加えて」など、本当によく躾けられていると感心する。手を挙げる時も右手をしっかり伸ばしている。きっと後から行われる協議会では、多くの参観された先生からお褒めの言葉を受けるだろう。

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コノフィツムの花

 しかし、気になることがある。前にもお伝えしたように、ひらがなの字が間違っている。しかしそれ以上に気になるのが、ノートに自分の意見を書き始めるときだ。子供たちの半数以上は下敷きを使っていない。また担任もそのことを注意しようとしない。子供達は2Bの鉛筆だが中には筆圧の高そうな子供もいる。ノートの次のページはボコボコになっているはず。

 自分は鉛筆で字を書く時には、必ず下敷きを使う。どうしてもなしで書かなければならない時には、机など硬いところを探してそのページだけ広げて書くこともある。

 ボールペンなど下敷きの必要のない筆記用具を使うことが増え、下敷きが登場する場面はかなり少なくなった。ノートを広げ、下敷きを敷き、さらに尖った芯の鉛筆を筆箱から出す。これらの行為が「きちんとした字を書こう」という気持ちを高めてくれる。自然に背筋も伸びてくる。

 たかが下敷きかもしれないが、もう一度下敷きのことを考えて欲しい。