個別懇談会はキャッチボールで

  後一ヶ月ほどで懇談会が始まる学校も多いのではないだろうか。保護者の中にも気が重いという方が多いのではないだろうか。

 

 ボール遊びでは、キャッチボールと同様にドッジボールも小学校ではメジャーな遊びだろう。しかしボールを投げる目的は全く違っている。キャッチボールではワンバウンドやゴロなど相手に合わせて取りやすいように投げる。逆にドッジボールでは相手に取られないように技と速いボールを投げたり、足元に向けて取りにくいボールを投げたりする。

 

 個別懇談会ではどうだろうか。「今日こそあの先生に一言言わなければ」「忘れ物の多いことを注意して、保護者に気をつけてもらおう」などは言葉のドッジボールだろう。 

 

 「家庭ではどうですか?」やその子のよいところや更に伸ばしていく手立てなど話し合えると保護者との信頼関係もできていくのではないだろうか。またその子のマイナス点を伝える時には、これから学校でどのように指導して行くのか方針も合わせて伝えてほしい。

 

 忘れ物が多いなら、連絡帳が書けるように、時間を取りたいと思います。おとなしい子なら、こちらから指名することで自信が持てるようにしていきたいと思いますなど

 

 

閑話休題

 10年以上昔に懇談会当日大雪になったことがある。いつもなら数分で行くことができるところが1時間近くかかっていた。そのために懇談会は希望者のみになった。

 

 当日来ることになっていた保護者に「懇談会の希望はありますか」と聞くと半数近くは「ありません」残りの半数の保護者は「何か学校で問題とかありますか」と聞かれ「特にはないです」と答えると「それなら結構です」となり、懇談会はやらなかった。こちらの「やりたくない」という思いが伝わったかもしれない。