理科のヒント フラスコを上下ひっくり返して温めたらシャボンの膜はどうなるだろうか。 

 「子どもが実験に取り組む前に、実験の結果を一生懸命に考える」こんな姿を理科の教師としては求めてきた。しかし、うまくいったと思える授業は38年教師を務めてきたがそれほど多くない。

 そんな数少ない授業についてお伝えしていきたい。少しでも授業のヒントになればいいと思うのですが。

 4年「物の温度と体積」の中の「空気を温めると体積はどうなるだろうか」

 丸底フラスコに入っている空気を温めると、フラスコの口に付けたシャボンが膨らんでいく。この実験は普通に行われる。しかし、

 フラスコを上下ひっくり返して温めたらシャボンの膜はどうなるだろうか。

 授業で子どもたちに考えさせた。

 多くの子供たちは、温められた空気は上に行くので、シャボンの膜は上がる(凹む)と考えていた。そこで子供たちに上がる(凹む)理由、下に膨らむ理由を考えさせた。「気球の中にある空気を温めると、気球が上がっていく」「水も温めると上に上がる」など授業の中で子供たちは自分の持っている知識や今まで学習したことを総動員してその理由を考えた。一生懸命に自分の考えを説明する子供の姿が見られた。

 そして実験を行った。子供たちの予想とは逆にフラスコのシャボンの膜は下の方に膨らんでいった。

 子供たちはびっくりしたような表情で実験の結果を見ていた。

 

閑話休題

 我が家にある体重計。もう買って20年以上経つ。この体重計は「乗る場所で表示される体重が違っている」静かに右足に体重がかかるように乗ると0.2kgほど少なく表示される。大台に乗るかどうかの瀬戸際なので、少しでも軽く表示されるように乗っている。

 こんな経験はないだろうか。