私たちの責任

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教員は魅力のない職業か

 教員の職業はブラックということがかなり定着してきて、採用試験の倍率もかなり下がってきている。本当に教員という職業はブラックなのだろうか。魅力のない職業になってしまったのはそうしてなのか考察していきたい。

 

どうしてブラックになってしまったのか

自分が教員になった40年ほど前から、中学校はもうブラックだった。7時前に学校に着き9時まで学校にいるというのは当たり前だった。部活のために土曜日の午後と日曜日の午前中は潰れてしまった。5月と7月には試合があり、日曜日まで潰れた。それでも、それが当然だと思っていたし、ブラックとは思わなかった。

 

教員の仕事が大きく変化してしまったわけではない。子供相手に授業を行うスタイルは学校ができてから変わっていない。サッカーボールや学級文庫の本など必要な教材があれば、自腹を切ることも時にはあった。

 

授業研究会などで授業をする場合には、通常の授業や学級事務以外に指導案を立てた。必要な教材や関係のある教育書を買うのも自腹だった。1冊の教育書の中で使える部分は数ページということもよくあった。研究会には多少予算もあったが、回ってくることはなかった。

それが当たり前だったし、文句を言うようなこともなかった。

 

研究が学校・教員を壊す

小学校なら余程のことがなければ帰宅が7時を過ぎることはなかった。しかし研究が当たると急に忙しくなる。通常の授業以外に指導案作成。さらに指導案を持って講師になる先生のところへ持っていって指導を受ける。研究発表会が近づけば教室環境の整備。運動場の草取りまで。当然子供への指導は研究に関すること以外手薄になる。

道徳の研究をすれば学級が荒れるとよく言われていた。

 

もう一度当たり前だと思っていたことを見直す必要がある。