「学校に行きたくない」と子供が言ったら

「学校に行きたくない」と子供が言ったら

 

 GWまでは何とか頑張ってくることができたけど、この長い休みで学校に行きたくないと言う子供が見られます。ほとんどの子供は「学校に行きたくない」と言っても、学校が始まれば渋々登校することができます。教員でも日曜日のサザエさんを見ていると、暗い気持ちになってくるのですから。

 

子供の話を聞く

 もし、子供が行きたくないと言ってきたら、話をしっかり聞いてください。思いを理解してくれる人がいるという安心感。さらに話しているうちに自分で解決策を見つけることもあります。ここで注意してほしいことは途中で口を挟みたくなっても我慢すること。また、子供がきちんと話してくれることを褒めることも大切。

 

不安を取り除く

 保育園や幼稚園と違って、学校では勉強をしなければならない。そのために、やり直しになったり、やりたいことを我慢したりすることもあります。学習面での不安だったら、事前に学習を見てあげることも方法の一つ。宿題がやれてないから学校に行きたくないと言うのはよくある話。

また、男の先生に慣れていないことも。確かに中学校からきてすぐに1年生の担任をすると言うこともある。体は大きいし、声も大きい。傍目から見ても厳しそうに見えることもある。しかし、教員の方も何とか子供に分かるように接しているはず。慣れてくれば面白いところも見えてくる。

 

保護者の意識を変える

どうして学校に行かなければならないのか。「勉強が遅れる」ことが心配なら、家で教えることも可能。日本の制度では1年学校に行かなくても留年することはない。周りの人の目を気にしているのは保護者の問題。

さらに、「学校に行きたくないと言うのは保護者の責任ではない」と言うこと。1年くらい学校に行かなくても長い人生から考えれば大きな問題ではない。無理に行かせようとすれば、学校に対してマイナスのイメージしか持てなくなる。間違っても「学校に行かないと〇〇になる」などと脅かすような言い方は症状を悪化させるだけ。

 

 一人で悩まずにSOSを出すことも必要。

 

「子供が学校に行きたくない」と思っていることは、教員にとっても大きな問題。懇談会で「学校が楽しい」と言ってもらえると担任としても安心する。