残念な校則改定 本当に生徒の意思?

生徒みんなで校則変えた  広島・安田女子中高の挑戦

経済産業省の委託事業で、東京のNPO法人が企画した「ルールメイカー育成プロジェクト」のモデル校に選ばれたのがきっかけだ。校則改定を通し、課題を見つけ、解決を図る力を育む試みだった。

4/18(日) 中国新聞デジタルの記事である。

 

   このような偽善の塊のような記事を見ると、怒りよりも子どもたちがかわいそうになる。「本当に生徒みんなで校則を変えたのか」答えは多分ノーである。まず生徒から校則を変えたいという強い思いがあったわけではない。その前に「ルールメイカー育成プロジェクト」のモデル校に選ばれたこと。「校則改定を通し、課題を見つけ、解決を図る力を育む」という目的がありそれに従って校則を見直しただけ。つまり生徒から校則を変えたいという申し出がある前に「校則見直しありき」から先に始まったこと。

 当然モデル校に選ばれたということは、職員会で先に校則変更の話し合いが持たれているはず。その中で「何を」「どのようまで変えるのか」という話題は出ているはず。さらに生徒会の顧問がついて指導をしているはず。

 さらに、この学校は多分私立の学校だろう。入学してくるときに問題のある生徒はフィルターにかけられ問題行動の心配のある生徒は入学してこない。それでも問題があれば退学にすることもできる。だから多少校則が変わっても生徒が崩れることも考えられない。

 さらに、姑息に思えるのは生徒が主体となって校則を変えたような振りをする事。時代にそぐわなければ、学校側が変えればいいのにそれをしようとしない。なぜなら学校側が変えれば、今までの指導を否定することになるから。

 また、このような記事を作るときに教員へのインタビューが行われていないこと。これも片手落ちというのか残念である。