はたらく細胞(アニメ)

はたらく細胞

 一応中学校の教員をしていたことがある。教科は理科なので自然科学には興味がある。テレビで見ていたら、今「はたらく細胞」というアニメが流行っているという報道があった。さらには中学校の理科や高校の生物の授業で使われているということだった。大人が子供のアニメを見るのもどうかとは思ったが前娘からも見てみたらと勧められていた。Netflixで観ることができるので、中学で理科を教えてきた者として見てみた。

体の中にある赤血球や血小板、白血球などがキャラクターとして出てくる。

第1話「肺炎球菌」第2話「すり傷」。赤血球が主人公である。白血球がヒーローという感じ。(白血病の自分としては微妙なところ。)さらに血小板は幼稚園児だった。もっと見ていくと色々なことがさらにわかるとは思う。内容的には血小板や白血球などは中学校の理科レベルだがキラーT細胞になると高校生物に近い内容だろうか。

このアニメの中で主人公の赤血球が「酸素」や「二酸化炭素」「食べ物」を持って血管の中を移動していくのはよくわかった。ただ画面にその細胞の働きが出てくるのだが、すぐに消えてしまう。反応時間が遅くなってきた自分としては辛い。

第1話の「肺炎球菌」の方は出てくる赤血球や白血球のキャラクターの紹介のような感じ。展開が早過ぎて理科教師だった自分にもわかりにくい部分があった。

第2話「すり傷」については、よく体験していることで馴染みのあることなので見ていて分かりやすかった。血小板が出てきて傷を修復するところも可愛いと思った。

細胞と細胞との関わりなど全体的によく考えられていると思った。大学生にも読まれていると聞き納得する。

さらに第2期、ブラックと続く。「家庭の医学」よりも病気を身近に感じることができるかもしれない。もう少し見てみたい。