絵本 かたあしだちょうのエルフ

絵本 かたあしだちょうのエルフ (作・絵おのき がく ポプラ社

 

 毎週「激レアさん」(テレビ朝日)を観ている。その中で京都府立大学の塚本先生がダチョウの研究をしていることを番組にしていた。ダチョウの卵からコロナウイルスにも反応する抗体を見つけたということだった。番組ではそれ以上に塚本先生とダチョウとの関わりを面白おかしく伝えていた。ダチョウは動物園でしか接点のない動物だと思っていたのだが。

ずっと前から紹介したいと思っていた絵本、かたあしだちょうのエルフ。最初この絵本を勧めてもらったときには、まず表紙の絵を見てすぐに書架に戻してしまった。まずヒョウの顔が迫力がありすぎて怖い。

若くて強いダチョウのエルフ。他の子どもダチョウからも慕われていた。ある日ライオンから子どもたちを守るために片足を失ってしまう。最初は心配した子どもたちが餌を持ってきてくれたが、だんだん忘れ去られていく。ひとりぼっちになったエルフ。そんなある日今度はクロヒョウが襲ってくる。逃げ遅れた子供たちを背中に乗せてエルフは・・・。

なかなかエルフと同じことはできないなと思いながら読み聞かせを行いました。小学生の学年によって感じることも違ってきます。絵本ですが中学年におすすめです。今から50年ほど前に出された絵本ですが、全く古さを感じさせないのも秀逸。また何回読んでも感動することができるお話。

 

閑話休題

読み聞かせのために、絵本を読んでいると自分の方の心がだんだん落ち着いてくるのはどうしてだろう。子供に読み聞かせていると言いながら、自分のために読んでいることもある。読んでいくうちに心がだんだん穏やかになってくる。また、読む度に新しい発見がある。声を出して読むことがいいのだろうか。