絵本 へっこきあねさがよめにきて

絵本 へっこきあねさがよめにきて

 

妻とは銀婚式を過ぎ空気のような存在になってしまった。付き合い始めた頃は、この女性がおならなどするとは全く思わなかった。それが今では、テレビを見ていると地響のような音。妻の顔を見ると、恥ずかしげもなく「ごめんね!」の一言。結婚した頃が懐かしい。

 そのようなことを思い出し今日は へっこきあねさがよめにきて(作大川悦生 絵太田大八 ポプラ社)を紹介します。

 

 嫁に来た娘。最初は元気だったものの段々元気がなくなってくる。心配したあにさが心配してきくと、おならをがまんしているとのこと。そんなこと気にしなくても出せばいいと言われて出すとそれはそれは大きなおなら。このおならでばあさまが吹き飛ばされてしまう。今度はひきへで戻ってくる。さすがのばあさまも里へ帰るように言われてしまう。でもこのあねさ、何とか役に立とうと思い、おならで大活躍。

 読み聞かせをすると子供たちはげらげら笑いながら聞いてくれます。中にはお母さんのおならも嬉しそうに話してくれる子も。おならの音をどのように表現するのか、これが読み手の力の見せどころ。

 

閑話休題

 今ドラマで「知ってるワイフ」(フジテレビ)が放送されている。過去に戻ったら、今の妻と一緒になるだろうか。それぞれ観ている人の立場によってさまざまな思いがあるだろう。妻はいったいどう思っているのか。「もし過去に戻ることができたら、もう一度自分と結婚する?」など恐ろしくて聞くこともできない。もし逆に妻から聞かれたら・・・。「もちろん君しかいない」と答えておきます。