心を病む教師2

毎年5000人が心を病む「教員」の過酷すぎる実態

 

 昨日の続きを

 

評価されない仕事

 授業についてなかなか評価されることはない。逆に部活は結果が順位が出るなど分かりやすい。そのために真面目に良い授業をやろうと思う先生ほど評価されにくい。また、保護者の意識も変わった。学習は塾で行うと言って憚らない保護者もいる。教材研究よりも部活指導で結果を出すことが求められる。

 

教師の多忙化

 教師の多忙化は今に始まった事ではない。中学校に勤めている時には、年に数回日付が変わってから帰ったこともあった。それでも何とか乗り切ることができた。子供に直結することなら多少忙しくてもなんとかなる。しかし、提出書類を作り上の先生に確認を取り、さらに直された文を書き直して再度見てもらう。なかなかOKが出ない。その間他の仕事はほとんど進まない。パソコンを使うようになり、些細なことで修正が求められるようになった。(この作業ができるのは子供が帰ってから、つまり勤務時間外)

 

なんでも教師の仕事?

 給食費は銀行引き落としになって、未納が増えた。集金袋を使っていた時には子供に恥ずかしい思いをさせたくないのか、学校のことだけは何とかしなければならないと思っていてくれたのか。しかし、各クラスに未納者は5名ほどいる。中にはただ忘れていたということで、すぐに払ってくれる人が多いが、中にはいつまで経っても払ってくれない。そうするとまず担任に校長や教頭からいつ払ってもらえるのか聞かれる。そのままにしておくことはできないので電話、家庭訪問、さらには裁判になったときに使えるように資料を作ることもある。これは全て担任の仕事。払ってもらっても、それを銀行の入金伝票を作るのは担任。

 携帯電話、電気は未納が続けば止められてしまうが、給食を未納の子供だけ食べさせないということもできない。生活が苦しいなら相談してくれれば方法はあるのに。

 

 子供が家に帰ってから万引きをして捕まっても、学校に連絡が来る。日曜日に電話がかかってきてスーパーまで行ったこともある。子供が帰ってこないからと連絡があり探しに行ったこともある。

 

 忙しくて授業ができないというのが教師の本音である。

 

 さらに続く